日本政府の支援によりトゥグルフン幼稚園が新築されました

平成29年10月16日
  10月6日、セレンゲ県マンダルソム・トゥンヘル村のトゥグルフン幼稚園において、ノン・プロジェクト無償資金協力の実施によって積み立てられた見返り資金で建設された新園舎の開園式が、サエンツォク副知事及び地域住民の参加のもと行われ、当館からは深澤一等書記官が参加しました。
  トゥンヘル村は、首都ウランバートの北約125kmに位置する人口約3,800人の村で、この村唯一の幼稚園がトゥグルフン幼稚園です。同幼稚園は、今年設立50周年を迎える歴史ある定員100名の幼稚園ですが、老朽化と待機児童の増加により、新園舎の建設が求められていました。また、旧園舎内にトイレが設置されていなかったため、園児は零下30度の厳寒のなかでも、屋外の不衛生で危険な伝統的トイレを使用せざるを得ませんでしたが、新築された園舎内に園児用の水洗トイレが設置され、このような状況が大きく改善されたことに関係者は大変喜んでいました。

               
                            トゥグルフン幼稚園の新園舎開園式典

               
                  設立50周年の節目に合わせて行われた開園式のテープカットを行う関係者
   
              
             各園児室に設置された水洗トイレ              新たに設置された遊具で遊ぶ子ども達

 
【案件の基本情報】
(1) 案件名:1都市7県における幼稚園建設計画
(2) 事業費総額:123.26億トグログ(うち見返り資金使用額89.96億トグログ)
(3) 対象地域:ウランバートル市、ドルノゴビ県、ドルノド県、ザブハン県、セレンゲ県、トゥブ県、ホブド県、オルホン県
(4) 事業目的:待機児童の解消を目的として、収容人数計1,100人の幼稚園10校を新築する。
(5) 見返り資金とは:ノンプロ無償等の援助で供与された物資を被援助国政府が売却することで得た資金を中央銀行などに積み立てた資金のこと。同資金は日本国政府との使途協議を経て、被援助国における経済・社会開発に資する事業に使用することができる。