海外安全対策情報(令和3年第1四半期)

令和3年4月14日
1 社会・治安情勢
(1)一般治安情勢
モンゴル警察庁が発表した統計資料によると、令和3年1月~3月の犯罪認知件数(総数)は5677件であり、前年同期比の70.9%であった。コロナ禍の影響で外出規制等が課されたこともあり、犯罪認知件数(総数)は減少傾向にある。
 
(2)対日感情の変化
  情勢に変化は認められず、モンゴル人一般の親日的な感情に変わりはない。
 
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)令和3年1月~3月に発生した主な犯罪の内訳
殺   人      56件(前年同期比127.2%)  
強   盗      56件(前年同期比 32.1%)
暴行・傷害    1726件(前年同期比 88.8%)
窃   盗     816件(前年同期比 36.4%)
詐   欺    1325件(前年同期比 95.0%)
 
(2)特徴・傾向
  犯罪認知件数(総数)は減少傾向にあるものの、これは、当局が新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑止するため、外出の制限を含む行動規制を課したことが一つの要因と考えられる。
しかし、モンゴル国の人口が約330万(日本の約40分の1)であることや殺人など一部の罪種の犯罪発生件数が多いことを踏まえると、治安情勢は依然として厳しいと言える。
 
(3)邦人の犯罪被害発生状況
 なし
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  モンゴル国内では、国際テロ組織の活動は確認されておらず、今期中、テロ・
爆弾事件の発生はなかった。 

4 誘拐・脅迫事件発生状況
  今期中、モンゴル国内で誘拐・脅迫事件の発生はなかった。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
  把握なし。