～「ジェンダーに基づく暴力に反対する16日間の行動」キャンペーン～ 草の根・人間の安全保障無償資金協力によるDV被害者支援

　「女性に対する暴力撤廃の国際デー」（11月25日）から「人権デー」（12月10日）にかけて行われている「ジェンダーに基づく暴力に反対する16日間の行動 」キャンペーンにおいて国際社会が連帯を示す中、モンゴルでも様々な取り組みが力強く展開されています。
　日本政府も、これまで女性や社会的に弱い立場にある人々を支えるため、幅広い協力を積み重ねてきました。そのひとつとして、「令和5年度ゴビアルタイ県DV被害者のためのワンストップ支援センター建設計画」をご紹介します。
　本案件では、ゴビアルタイ県ユスンボラグ郡において、家庭内暴力（DV）被害者が安心して駆け込める「地域のよりどころ」となるワンストップ支援センターを新たに建設しました。2024年12月26日に建物が竣工し、2025年3月31日に正式に開所しました。以来、同センターの扉は常に必要とする人々に向けて開かれています。
 
　これまでに、子ども25名、成人7名の計32名が同センターで保護され、プライバシーが守られた安全な環境の下で、心身のケアや相談支援を受けています。DV被害者が安心して眠れる場所、静かに寄り添う場所として、同センターはその役割を着実に果たしています。