井川原大使のバヤンズルフ区の幼稚園及び家庭保健センター訪問

令和7年4月14日
1 授業を見学する様子
2 トイレ内に整備された手すり
 4月9日、井川原大使は、ウランバートル市バヤンズルフ区の第32番幼稚園及びアチラホイ家庭保健センターを訪問しました。
 両施設は、日本のNGO団体であるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが日本NGO連携無償資金協力案件として取り組んでいる「乳幼児の発達支援推進事業」の対象施設であり、同事業を通じて障害の早期発見・介入を推進するための環境整備や能力支援が行われてきました。
 第32番幼稚園において、大使は、同事業により整備された階段の手すり、トイレの手すりのほか、障害・発達遅延の早期発見や個別の発達支援を行うための「発達支援スペース」を視察しました。また、3歳と4歳の園児たちの授業の様子を見学したり、歌や踊りの披露を受けたりして園児たちと交流しました。
 アチラホイ家庭保健センターにおいて、大使は、同事業を通じた医師や看護師に対する研修によってもたらされた成果、手すりや玩具等の資機材の供与に関する説明を受けたほか、同事業により整備された「発達支援・評価室」を視察しました。同センターの医師からは、発達評価専用の部屋が整備され、供与された玩具を評価ツールとして取り入れたことで、より効率的で質の高い発達評価が可能となった旨話がありました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、同事業を通じ、バヤンズルフ区のほかに、ウランバートル市2地区(チンゲルテイ区、ソンギノハイルハン区)、バヤンホンゴル県及びセレンゲ県において同様の支援を行っており、今後も後継事業として「モンゴルにおける持続可能な包括的・包摂的乳幼児の発達支援推進事業」を実施し、さらに取組を推進していくことになります。
 
  • 日本NGO連携無償資金協力は、日本の国際協力NGOが途上国・地域で実施する経済社会開発事業に、日本政府が資金を提供する制度です。
 
3 踊りを披露してくれた園児や職員の皆様と
4 家庭保健センターにおいて説明を受ける様子
5 家庭保健センターに整備された「発達支援・評価室」
6 家庭保健センターの皆様と