平成28年度外務大臣表彰を授与しました

平成28年11月29日

 11月29日(火)12時30分から,日本国大使公邸において,平成28年度(2016年度)外務大臣表彰の授与式が行われました。本件表彰は,日本とモンゴルとの関係増進に寄与された個人及び団体を対象として毎年行われるもので,本年は,以下の個人4名が受賞しました。


●前ウランバートル鉄道総裁 ロブサンダグワ・プレブバータル氏



 プレブバータル氏は,モンゴルの鉄道技術専門家として1993年にJICA訪日研修に参加し,1994年にはモンゴル石川県協力センターを設立しました。1999年には日本親善協会のメンバーとなり,2006年に同協会理事,2015年から筆頭理事を務め,協会による二国間交流事業を通じて友好親善及び相互理解促進に貢献してきました。更に,鉄道分野の専門家として鉄道管理局やウランバートル鉄道と立場を変えながら当該分野の両国の協力の活性化に貢献しています。


●モンゴル人文大学大学院副学長・教務部長 ツェデンデンベレル・プレブスレン氏



 プレブスレン氏は,1990年以来,現在の人文大学である外国語大学において日本語教師を務め,日本語・文化研究学科長を経て2014年にはモンゴル大学院副学長に就任し,この間に多くの優秀な日本語教師・日本文化研究者を輩出してきました。更にモンゴル日本語教師会副会長,日本・モンゴル青年交流支援協会理事長として,日本語スピーチコンテスト等日本関連文化・教育事業の実施を支援し,モンゴルにおける日本語教育の普及と対日理解の促進に大きく貢献してきました。


●モンゴル国立大学総合科学部社会学科経済学研究室教授 チョローンドルジ・ハシチョローン氏



 ハシチョローン氏は、日本での国費留学及び大学院修了を通じて深めた日本経済の専門知識が評価され、1998年に日モンゴル共同調査事業の顧問に抜擢されるなど,両国の経済協力に貢献してきました。また、モンゴルでの日本研究関連学会で研究発表を数多く行い,経済分野での当地世論の対日理解促進に大きく寄与してきました。更に、日本経済の歴史や現状を熟知する経済学者として、日モンゴルEPA締結やその他両国経済交流促進の意義・課題等について、大学での研究・教育及びメディアを通じた言論活動を積極的に行い,日モンゴル相互理解の促進にも寄与しています。


●バレエ・ダンサー ドガラー・アルタンホヤグ氏



 アルタンホヤグ氏は、2001年に日本で開催された国際バレエコンクールで優勝した翌年以降、累次にわたり日本のバレエ団と共演し,両国間芸術交流の発展に大きく貢献してきました。また、訪日の際は公演の傍ら子どもや若手の育成指導を行うなど,我が国文化事業の振興にも貢献しています。

 授与式では,受章者の家族や関係者が列席する中,清水大使より,受章者のこれまでの功績を称えつつ,表彰状及び副賞を授与しました。