日本国政府のノン・プロジェクト無償資金協力の見返り資金により建設した第135番幼稚園の開園式

平成28年11月10日
開園式に参加する関係者
幼稚園の外見
幼稚園内の様子


 11月10日、ウランバートル市スフバータル区において、日本国政府のノン・プロジェクト無償資金協力で積み立てられた見返り資金により実施されている「1都市7県における幼稚園建設計画」で、建設された第135番幼稚園の開園式が開催され、アマルザヤー・スフバートル副区長、サインバヤル・スフバートル区社会開発局局長、アヂヤースレン・教育局局長、チンゾリグ・在モンゴル日本国大使館経済・開発協力担当職員、及び同幼稚園に通う子供達の父兄ほか関係者が出席しました。


 モンゴル側代表として、ラグワスレン・アマルザヤー副区長は「幼稚園の新設により子供達が家の近くで就園できるようになったことを大変嬉しく思います。日本の援助で建設された幼稚園は、一人でも多くの子供達が就学前教育を受けるために重要な役割を果たし、モンゴルの将来を担う子供達に大変貢献することに違いありません。日本国民に対して改めて感謝を申し上げます」と挨拶しました。


 開園式において、アンフマー園長は「同区は幼稚園が不足し、就学前教育を受けることが出来ない子供達が増加している困難な時期に、日本国政府の援助で積み立てた見返り資金を活用して幼稚園を建設できたことに心より感謝を申し上げます。これまで、モンゴルの教育環境の整備に継続的に支援をしてきた日本国及び日本国民に対し、同幼稚園関係者を代表して、改めて謝意を申し上げます」と述べた。

【案件の基本情報】

(1) 案件名:1都市7県における幼稚園建設計画
(2) 実施機関:モンゴル国教育・文化・科学・スポーツ省
(3) 事業費総額:123.26億トグログ(うち見返り資金使用額89.96億トグログ)
(4) 対象地域:ウランバートル市、ドルノゴビ県、ドルノド県、ザブハン県、セレンゲ県、トゥブ県、ホブド県、オルホン県
(5) 事業目的:幼児教育を受ける機会の確保、定員を大幅に超える園児受け入れ状況の改善、待機児童の解消を目的として、ウランバートル市及び地方7県の10カ所に合計収容人数1,100人の幼稚園10校を新設する。
(6) 見返り資金とは:見返り資金とは、ノンプロ無償等の援助で供与された物資の売却代金を被援助国政府が中央銀行などの指定口座に積み立てた資金のこと。同資金は日本国政府との使途協議を経て、被援助国における経済・社会開発に資する事業や物資の調達等に使用することができる。