モンゴル政務週間動向（2011.06.14-2011.06.20）
１ 内政
（１）大統領
特段の動きなし。
（２）首相・内閣
ア １４日、オトゴンバヤル教育・文化・科学大臣は、モンゴル国立科学技術大学を訪れ、同校幹部らと鉱物資源分野の人材育成について意見交換した。（１５日ＮＴ）
（３）定例閣議
特段の動きなし。
（４）国家大会議
ア １４日、国家大会議の予算常任委員会、法務常任委員会及び安全保障・外交政策常任委員会がそれぞれ開催された。予算常任委員会及び法務常任委員会では、２０１２年モンゴル国経済・社会開発基本大綱の承認に関する国家大会議決議案が審議され、支持された、安全保障・外交政策常任委員会では、２０１２年モンゴル国経済・社会開発基本大綱の承認に関する国家大会議決議案の第１回審議が行われた、同日、国家大会議の決算小委員会が開催され、２０１０年の国家予算の決算承認に関する国家大会議決議案及び政府年末会計の審議が行われた。（１５日ＵＳ）
イ バトフー国家大会議副議長ら１６名が、人間開発基金法改正案及び人間開発基金法執行に関する国家大会議決議案をデンベレル国家大会議議長に提出した。（１６日ＮＴ）
ウ １５日、国家大会議の国家組織常任委員会、自然環境・食糧・農牧業常任委員会、経済常任委員会及び教育・文化・科学常任委員会がそれぞれ開催された。
（ア）国家組織常任委員会では、情報公開法の最終審議が行われ、本会議に移された、また、国家大会議選挙法改正案の第１回審議が行われた。
（イ）自然環境・食糧・農牧業常任委員会では、２０１２年モンゴル国経済・社会開発基本大綱の承認に関する国家大会議決議案の第１回審議が行われ、経済常任委員会に移された。
（ウ）経済常任委員会では融資情報法案及び関連法案の第１回審議が行われ、支持多数で本会議に移された。
（エ）社会政策・教育・文化・科学常任委員会では、大統領立案の高等教育の融資、奨学金、社会保障に関する法案及び関連法案の審議が行われた。（１６日ＡＥ）
エ １７日、国家大会議が開催され、労働支援法改正案について審議されたが、決定は延期された、また、自動車運転手保険法案の第１回審議、貯蓄貸付協同組合法案及び大統領立案の刑法及び刑事訴訟法、国家公務法改正案の審議の可否について協議され、審議することが妥当であるとされた。（２０日ＡＥ）
オ １７日、法務常任委員会が開催され、自動車運転手保険法案、道路交通法改正案、保健法改正案等が審議され、第１回審議のため、本会議に移された。（２０日ＵＧＳ）
カ ２０日、国家大会議の人民党及び民主党の院内会派会合がそれぞれ開催された、人民党院内会派会合では、所得税法及び法人税法改正案の審議、民主党院内会派会合では、人間開発基金法改正案及び同法実施に関する国家大会議決議案の審議が行われ、それぞれ支持された。（２１日ＭＴ）
（５）その他
ア １４日、国家大会議法務常任委員会及び法務・内務省の共催により「刑法及び刑事訴訟法の改善」と題する国際シンポジウムが政府庁舎で開催され、国内の学者等の他、ドイツ、スペイン、ロシアの法学者らも出席して、意見交換が行われた。（１５日ＭＴ）
イ １５日、憲法裁判所中法廷は、「モンゴル人民革命党」という党名の最高裁判所への登録に関して、政党法第１５条６の規定は合憲との判決を下した。（１６日ＭＴ）
ウ １５日、モンゴル生産者連盟第２０回大会が開催され、関係者２３０名の他、日本労働組合総連合会理事及び韓国労働組合付属研究センター長らが招待された。
エ ２０１１年第１四半期におけるモンゴルのＧＤＰ成長率は９．７％であり、総額８兆トグログにのぼる。また、一人当たりＧＤＰは２２００米ドルに達した。（１６日ＭＴ）
２ 外交
（１）外交一般
ア 菊田真紀子外務大臣政務官からエンフボルド副首相に対して、東日本大震災に対するモンゴル側の一連の支援活動に対する感謝の書簡が送付された。（１５日ＭＴ）
イ 外交・貿易省欧州局及びドイツのコンラッド・アデナウアー基金の共催で第９回モンゴル・ドイツ・フォーラムが開催され、両国の政治、経済、社会分野での協力について意見交換された。（２０日ＭＭ）
（２）要人往来
ア １４日、エルベグドルジ大統領は、米国を公式訪問し、サンフランシスコ在住のモンゴル国民と対話した。（１５日ＵＳ）
イ １３日、バトボルド首相は中国を訪問し、香港のモンゴル総領事館の開館に立ち会った、また、１４日には、北京で呉邦国全人代常務委員長と会談した。（１５日ＵＮ）
ウ バヤルツォグト大蔵大臣は、Zhong Shan中国商務部副部長と会談し、両国経済協力について意見交換した。（１５日ＭＴ）
エ ８日から１０日の間、ニューヨーク市で開催された国連総会エイズハイレベル会合にD.オチルバト国家大会議議員らが参加した。（１６日ＮＴ）
オ １５日、エルベグドルジ大統領は、スタンフォード大学を訪問し、学者及び研究者らと円卓会議を行った。（１６日ＭＴ）
カ １７日、エルベグドルジ大統領は、オバマ米大統領と会談し、両国の貿易・経済協力及び地域の平和と安全のための両国の努力、地域及び国際問題について意見交換した、また、エルベグドルジ大統領は、トーマス・ドナヒュー米商工会議所会頭及びジョン・ベイナー下院議長とそれぞれ会談した、１８日には、モンゴル・米国共同声明が発出された。（２０日ＭＴ）
キ １７日、中国を訪問中のバトボルド首相は、習近平中国国家副主席と会談し、両国関係について意見交換した。（２０日ＭＴ）
ク １８日から２０日の間、第２回モンゴル・スイス外務省間政策対話がウランバートルで開催され、両国の政治、経済関係、協力の現状を検討し、今後の協力関係及び計画について意見交換された。（２１日ＭＴ）
ケ １５日から１７日の間、Rosslyn Noonanニュージーランド人権委員会委員長一行がモンゴルを訪問し、ビャンバドルジ国家人権委員会委員長らとハイレベル会合を行った。（２１日ＭＴ）
【ＡＥ＝日刊紙アルディン・エルフ、ＵＳ＝日刊紙ウドゥリーン・ソニン、ＵＮ＝日刊紙ウヌードゥル、ＺＭ＝日刊紙ゾーニー・メデー、ＭＭ＝日刊紙モンゴリーン・メデー、ＭＴＲ＝人民党中央機関紙モンゴリーン・ウネン、ＵＳＨ＝ウンデスニー・ショーダン紙、ＭＴ＝モンツァメ・メデー紙、ＮＴ＝ニーグミィーン・トリ紙、ＵＧＳ＝ウグリョーニー・ソニン紙】