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モンゴル政務週間動向(2011.3.1-2011.3.7)

1 内政
(1)大統領
 ア 3日、エルベグドルジ大統領は、「モンゴル経済フォーラム」に出席し、挨拶した。その中でエルベグドルジ大統領は、「モンゴルの発展に関するこのような会議は頻繁に行われるべきである。なぜならば、改革・刷新というものは、常に刷新される継続的なプロセスだからである」と述べた。(4日MT)
 イ エルベグドルジ大統領は、CNNの記者インタビューに応じた。インタビューの内容は、モンゴルの鉱物資源、利用、経済成長、「第三の隣国」政策など広範囲にわたった。(4日AE) 
 ウ エルベグドルジ大統領は、スフバータル県等東部地方の視察を行っており、スフバータル県バローンオルト市の都市整備事業を視察している。(7日USH)
 エ 東部地方を視察中のエルベグドルジ大統領は、ドルノド県、スフバータル県、ヘンティー県の裁判所を視察し、裁判官らと司法改革について意見交換した。(9日USH)
(2)首相・内閣
 ア 3日、バトボルド首相は、「モンゴル経済フォーラム」に出席し、世界の若手企業経営者らと会談した。若手経営者らは、経済の安定的発展、農牧業、原材料市場、天然資源、投資などについて協力する用意がある旨述べた。(4日MT)
 イ アルタンホヤグ第一副首相は、ドルノゴビ県へ出張し、同県の職業訓練センター及び同県の民間企業を視察した。(4日MT)
(3)定例閣議(2日開催)
 2日、定例閣議が開催され、次の議案につき、審議し決定した。
 ア 2011年の国家予算の赤字補填、国家公務員及び国民向け長期住宅ローンの財源確保を目的とした政府有価証券発行及び取引に関する法案を審議し、国家大会議に提出することとした。
 イ 2010年国家予算の執行状況について報告がなされ、歳入は113.9%、歳入は96.6%の執行状況であり、34億トグログの黒字となった。
 ウ モンゴルで狩猟を行う外国国籍保有者に対する狩猟頭数の制限を行うこととなった。(3日MT)
(4)国家大会議
 ア 国家大会議議員及び常任委員会委員で構成される作業部会は、行政監察庁及び首都行政監察庁を視察した。右作業部会の目的は、行政監察庁における行政監察、公務員及び公的機関の管理、財政に関する法令の実施状況の視察である。(2日MT)
 イ 3日、ランバー保健大臣は、政府立案の麻薬及び向精神薬監査法の改正案をデムベレル国家大会議議長に提出した。(4日AE)
 ウ 6日、デムベレル国家大会議議長は、6日から9日の間、ウムヌゴビ県を視察するため、ウランバートル市を出発した。デムベレル議長は、ウムヌゴビ県の一部の郡、民間企業を視察し、県民と意見交換する予定。また、秋期国家大会議で可決された法律等について広報活動を行う予定。(7日USH)
(5)その他
 ア 1日、モンゴルにおける政党設立90周年記念式典が開催された。同式典では、スフバータル像への献花が行われ、新たに建設された人民党の本部ビルの命名が行われたほか、政府庁舎に於いて記念会議が開催され、各党の党首が一堂に会して会談した。会談の中で、バトボルド人民党党首(首相)は「モンゴルの発展」をスローガンとして各党の協力を呼びかけた。また、バトボルド党首は、すべての政治的粛清犠牲者及びその遺族に対して謝罪する旨表明した。(2日USH)
 イ モンゴル国家統計委員会及び世銀の調査によれば、モンゴルの貧困率は、35.2%で、93万人となっている。(1日AE)
 ウ ウランバートル市地下鉄建設に関する入札が開催され、韓国のSu Song社及びSeoul Metro社のコンソーシアムが案件を落札した。右コンソーシアム実施のF/Sによれば、地下鉄は縦21.3キロ、横28.3キロとなり、2013年から工事が開始され、2017年には稼働開始する予定。(3日USH)
 エ 2日、バトフー鉱物資源・エネルギー省重工業政策局長と日本の神戸製鋼グループ関係者がダルハン製鉄工場への先端技術導入に関する了解覚書に署名した。(3日MT)
 オ 2日から4日の間開催された「モンゴル経済フォーラム」が閉幕した。「モンゴル経済フォーラム」では、人間開発、ガバナンス、開発政策、インフラ整備という4つの主要テーマについて、15の分科会で協議された。(7日MM)

2 外交
(1)外交一般
ア 6日、ザンダンシャタル外交・貿易大臣は、毎年開催されるモンゴル駐箚各国大使夫人を招待してのレセプションを開催した。(7日MM)
イ 5日、外交・貿易省において、各国駐箚モンゴル大使会議が開催された。会議では、ザンダンシャタル外交・貿易大臣が、現在の新たな情勢下におけるモンゴルの外交政策の改革について講演した。(7日AE)
ウ 7日、バトボルド首相は、各国駐箚モンゴル大使らと会談し、政府の経済成長促進策について述べるとともに、経済成長において外交政策が果たす役割、その影響を考慮した上で、外交活動に取り組むよう述べた。また、バトボルド首相は、駐在各国の開発イニシアティブ等の経験について、駐在各国の立場から見た現状を、4月15日までに文書にて報告するよう指示した。(9日MT)
(2)要人往来
ア エルデネバト民主党幹事長、エルデネ国家大会議議員(民主党)ら一行は、チェコの首都プラハ市において開催中の民主主義共同体実行委員会の会合に出席した。会合では、John Howard民主主義共同体会長、Eirik Moen事務局長らとモンゴルの現状について意見交換した。(2日MM)
イ 2日、デムベレル国家大会議議長は、Karl Duffekオーストリア社会民主党対外関係幹事と会談した。会談で、デムベレル国家大会議議長は、Karl Duffek幹事に対し、モンゴルにおける政党設立90周年記念行事への出席に謝意を表し、両国及び両国政党間の協力発展の余地が大いにある旨述べた。これに対して、Karl Duffek幹事は、モンゴルにおける政党設立90周年記念式典に出席できたことに謝意を表するとともに、両国政党及び議会間の協力強化の必要性を強調した。(3日USH)
ウ 3日、バトボルド首相は、Claus Roland世銀モンゴル・中国・北朝鮮担当兼国際金融公社ASEAN諸国担当と会談し、今後の協力について意見交換した。Claus Roland氏は、世銀及び国際金融公社としては、カシミヤの分野でモンゴルと協力する用意がある旨述べた。(4日USH)

【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、MTR=人民党中央機関紙モンゴリーン・ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】