モンゴル政務週間動向(2010.11.9-11.15)
1 内政
(1)大統領
11日から、大統領府、国家大会議安全保障・外交政策常任委員会、国家安全保障評議会が、政府庁舎内において「モンゴル国家安全保障基本方針」と題するセミナーを開催した。(12日MM)
(2)首相・内閣
ア 15日、バトボルド首相は、モンゴル赤十字協会幹部と会談した。会談の際、バトボルド首相は、赤十字社に対して、一部の政府業務を委託する契約を締結するに足る組織と評価し、赤十字社と提携するつもりである旨述べた。(16日MT)
イ 15日、バトボルド首相は、デムベレル・モンゴル商工会議所会頭と会談し、デムベレル会頭から「ビジネス環境改善年」における取り組みの一環として実施されるプロジェクト案件を受領した。バトボルド首相は、これらの案件について12月の閣議で検討する旨述べた。(16日MT)
(3)定例閣議(10日開催)
10日、定例閣議が開催され、次の議案などにつき審議し、決定した。
ア スフバータル、ザミーンウード、エレーンツァブ及びアルタンボラグの国境検問所を通じて輸入されているA80ガソリン(レギュラー・ガソリン)に対する特別税を1トン当たり21万から15万トグログに、A92ガソリン(レギュラー・ガソリン)に対する特別税を1トン当たり20万から17万トグログに引き下げることとした。但し、ディーゼル燃料の特別税は、1トン当たり13万5000トグログから20万トグログに引き上げることとした。
イ 燃料・エネルギー関連の一部工場における越冬準備に関する閣議決定を出した。
ウ 2010年経済社会発展基本大綱の実施状況に関する報告が行われた。
エ 外交官倫理規則を追加した。(11日MT)
(4)国家大会議
ア 9日、国家大会議の社会政策・教育・文化・科学常任委員会及び自然環境・食糧・農牧業常任委員会がそれぞれ開催された。社会政策・教育・文化・科学常任委員会では、免疫に関する法律の改正案が第1回審議により支持され、本会議に移された。自然環境・食糧・農牧業常任委員会では、「モンゴル家畜」計画の実施及び2011年事業計画に関する報告が行われた。(10日AE)
イ 10日、バヤルツォグト大蔵大臣及びフレルバータル内閣官房長官が2011年国家予算案、2011年社会保険基金及び人間開発基金の予算案をデムベレル国家大会議議長に提出した。(11日ZM)
ウ 11日、国家大会議が開催され、国家人権委員会委員長にJ・ビャムバドルジ(憲法裁判所長官)、次長検事にTs・ビャムバツォグトが任命された。また、「国家公務員の給与額の設定」に関する国家大会議決議の一部に対する大統領の拒否権行使について審議され、過半数の支持により、同拒否権行使の受け入れを可決した。(12日MT)
エ 12日、国家大会議が開催され、2011年国家予算案の第1回審議が行われ、第2回審議のため、同予算案は関連常任委員会に移された。(15日US)
オ 12日、フレルバータル内閣官房長官は「ウランバートル市食糧供給改善のための地域交通インフラ整備」プログラムの融資協定案件批准に関する法案をエンフボルド国家大会議副議長に提出した。同案件は、2008年のモンゴル・ドイツ政府間開発政策協力の協定の一環であり、総額450万ユーロの融資協定が今年5月に署名されていたものである。(15日MT)
カ 15日、国家大会議の人民党及び民主党の院内会派会合が開催され、それぞれ2011年国家予算について審議した。(16日MT)
(5)その他
ア 9日の人民党総会では、人民党幹部評議会メンバー(21名)が選出された。(10日MM)
イ 11日、10年に1度行われる国勢調査が、モンゴル国内において一斉にスタートした。(12日MT)
ウ 12日、モンゴルの最高裁判所は、人民党の登録について協議し、民法、政党法、法人登記法の条項に照らして、同党の党名がその他政党及び法人の名称と重ならず、また、類似の名称もないと判断し、人民党を正式な政党として登録した。(15日MT)
エ 15日から16日の間、フレルスフ人民党幹事長はパリで開催される社会主義インターナショナルの会議に出席し、改称された党名で社会主義インターナショナルに登録を行う。(UGS)
オ 「オヨー・トルゴイ」社と道路・運輸・建設・都市計画省との間で、オヨー・トルゴイ銅鉱床とガショーン・ソハイト国境検問所とを結ぶ105キロの道路建設契約に署名がなされた。建設費用は約1億米ドルで、2011年春から建設工事が開始され、2012年8月に完工する予定。(15日MM)
2 外交
(1)外交一般
ア 10日、エルベグドルジ大統領はBlaise Gobet駐モンゴル・スイス大使と会談した。会談の際、エルベグドルジ大統領はモンゴルの議会制民主主義から直接民主主義に移行するには、スイスの経験と支援が重要になる旨強調した。(11日NT)
イ 10日、エンフボルド副首相は、城所卓雄駐モンゴル日本大使と会談し、モンゴル東部で発生している口蹄疫の現状及び実施中の対策等を紹介して、口蹄疫対策に関して日本からの支援を要請したい旨述べた。これに対して、城所大使は、モンゴルにおける口蹄疫対策への支援に関する調査結果を11日に東京に送付する予定であり、速やかに回答する旨述べた。(11日AE)
ウ 11日、モンゴル政府と欧州委員会との間で、2011年から2013年の間に実施される1500万ユーロの無償資金協力に関する覚書の署名式が執り行われ、署名式には、バトボルド首相の他、駐モンゴル欧州各国大使も立ち会った。署名式後、バトボルド首相は欧州各国大使らと会談し、モンゴルと欧州委員会との協力・貿易関係について意見交換した。(12日USH)
エ B・エンフボルド駐スリランカ・モンゴル大使が、マヒンダ・ラージャパクサ・スリランカ大統領に信任状を捧呈し、両国の協力関係について意見交換した。(15日MT)
(2)要人往来
ア 9日、ボルド国防大臣の招待によりモンゴルを訪問中のヴェジディ・ギョニュル・トルコ国防大臣は、ボルド国防大臣と会談し、両国国防分野での協力につき意見交換した。また、双方は、モンゴル・トルコ政府間国防無償資金援助協定に署名した。同無償資金援助は80万米ドルである。10日、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣は、エルベグドルジ大統領と会談する。(10日AE)
イ 12日、バトボルド首相は、I・E・レヴィーチン・ロシア運輸大臣と会談し、鉄道インフラ整備及びモンゴル・ロシア政府間協議によって合意した貿易・経済関係の協力の進捗状況等について意見交換した。(15日MT)
ウ 15日、エルベグドルジ大統領は、日本を公式訪問するため、ウランバートルを出発した。訪日行事では、天皇皇后両陛下とご会見を行い、また、菅総理と会談するほか、両院議長との会談、エルベグドルジ大統領による日本の国会での演説も行われる。(16日MT)
【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、MTR=人民党中央機関紙モンゴリーン・ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】

