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モンゴル政務週間動向(2010.10.05-10.11)


1 内政
(1)大統領
特段の動きなし。
(2)首相・内閣
7日、バトボルド首相及びエンフボルド副首相一行は、トゥブ県ゾーンモド市で開催される「一村一品」展示販売会の開会式に出席した。バトボルド首相は、トゥブ県ゾーンモド市における「一村一品」運動の成果を評価し、同市の行政幹部及び現地経営者に対して、今後他県及び郡とも共催して大規模な展示販売会を開催すべきである旨、また、原料品を加工して付加価値のついた最終製品に仕上げるならば、国内のみならず国外でも販売する可能性は大いにあり、今後この方面にも注意を払うべきである旨述べた。(8日MT)
(3)定例閣議(6日開催)
6日、定例閣議が開催され、次の議案につき審議し、決定した。
ア スフバータル、ザミーン・ウード、エレーンツァブ及びアルタンボラグの国境検問所を通じて輸入されているA80ガソリン(レギュラー・ガソリン)に対する特別税を1トン当たり15万トグログから21万トグログに、A92ガソリン(レギュラー・ガソリン)に対する特別税を1トン当たり17万トグログから20万トグログに引き上げることとした。但し、ディーゼル燃料の特別税については、1トン当たり21万5000トグログから13万5000トグログに引き下げることとした。(7日MT)
(4)国家大会議
ア 5日、バトウール国家大会議議員(民主党)及びアルタンゲレル国家大会議議員(民主党)が国有及び地方所有資産による財・サービス調達に関する法案をデムベレル国家大会議議長に提出した。(6日MT)
イ 6日、国家大会議の国家組織常任委員会が開催され、春期国家大会議休会期間中の活動報告及び秋期国家大会議にて審議予定の法案等について協議した。(6日MT)
ウ 7日、国家大会議が開催され、労働支援に関する法の改正案の審議の可否について協議し、審議することが妥当であるとして社会政策・教育・文化・科学常任委員会に移した。(8日US)
エ 8日、国家大会議本会議が開催され、モンゴル国籍保有者の外国における及び外国籍保有者のモンゴルにおける労働に関する法改正案の審議の可否について協議し、来週引き続き審議することとした。(12日MM)
オ 11日、国家大会議が開催され、民主党及び人民革命党の院内会派会合がそれぞれ開催された。民主党院内会派会合では、保健法改正案及び国民健康保険法改正案について審議され、この二つの法案に関する作業部会が設置された。人民革命党内院内会派会合では、ジェンダーの平等に関する法案について審議が行われた。(12日MT)
(5)その他
ア バトトルガ道路・運輸・建設・都市計画大臣とバヤルバータル・ミレニアム・チャレンジ・アカウント事務局長との間で道路建設計画に関するMOUに署名が行われた。(8日MT)
イ 11日、国家非常事態委員会による定例会合が開かれた。会合でオルギル家畜衛生・繁殖庁長官は、ドルノド県及びスフバータル県の合計16郡において768世帯の3万1400頭の家畜の内、2万550頭が口蹄疫に感染し、その内、2万346頭を殺処分した旨報告した。現在、発生地域においては移動監視員が対策を講じており、また既に調達済のワクチン1200ドースをドルノド、スフバータル、ドルノゴビ、ヘンティー各県の合計13郡に配布し、240万頭の家畜を対象に予防接種を行っている。更に、これまで口蹄疫対策で26億トグログを支出しているにもかかわらず、目立った効果が表れないため、国際機関や各国からの支援ワクチンの輸送費、関税、付加価値税等の免除を次回閣議で協議することとなった。(12日MM)

2 外交
(1)外交一般
ア ドミトリー・パンキン・ロシア財務副大臣は、ワシントンで開催中のIMF・世銀年次総会後、記者に対して同年次総会の際、「ロシアに対するモンゴルの債務問題解決に関する宣言」に署名した旨発表した。(12日MT)
イ 11日、ウランバートル市で第13回モンゴル・EU合同委員会会合が開催された。同会合では、モンゴルの政治、経済、社会の現状及び外交政策、並びにEUの政治、経済及び外交政策について情報交換が行われた。また、2007年から2010年の開発協力プログラムの実施状況、2011年から2013年の開発協力プログラムの指針及び実施案などについて協議された。(12日UGS)
(2)要人往来
ア 5日、エルベグドルジ大統領はフィンランドを訪問し、タルヤ・ハロネン・フィンランド大統領、マリ・キヴィニエミ首相、サウリ・ニーニスト国会議長等とそれぞれ会談した。また、フィンランドの最新の農業設備及び技術を視察した。(7日MT)
イ 6日、バトボルド首相は、対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(オタワ条約)の特使であるMired Raad Ali Husseinヨルダン王国皇太子と会談した。会談で、バトボルド首相は、9月の第65回国連総会及びカナダ公式訪問の際に、オタワ条約への加盟希望を再度表明した旨述べた。Mired Raad Ali Hussein特使はボロル副大臣とも会談し、モンゴルがオタワ条約に加盟することを期待する旨述べた。(6日MT)
ウ 4日から6日の間、スイスのジュネーブで開催された第123回列国議会同盟(IPU)会議にエンフボルド国家大会議副議長一行が出席した。同会議では、「人口の移動及び発展における議会の役割」、「政党及び選挙資金に関する透明性、責任の意義」などいくつかの重要な課題について協議された。(7日MT)
エ 4日から6日の間、ベルギーのブリュッセル市で開催されたアジア欧州会合(ASEM)にエルベグドルジ大統領一行が出席した。エルベグドルジ大統領は、会合において演説し、第7回アジア欧州会合の国際金融情勢に関する声明の方針を具体化するプログラムが重要であること、中間層が発展の牽引役となること及び気候変動問題についてモンゴルが多大な注意を払っていることなどを述べた。会合では「より実効的な世界経済ガバナンスに関するブリュッセル宣言」及び「ASEM議長声明」がそれぞれ採択された。また、エルベグドルジ大統領は、ベルギー国王アルベルト二世と会談し、両国の協力関係の発展について意見交換を行った。(7日MT)
オ 3日から8日の間、アルタンホヤグ民主党党首(第一副首相、国家大会議議員)一行は、デーヴィッド・キャメロン英国保守党党首(英首相)の招待により、英国保守党大会に出席した。また、アルタンホヤグ民主党党首は英国外務大臣と会談し、モンゴル・英国両国の協力及びモンゴル民主党及び英国保守党との連携について意見交換を行った。(12日MM)
カ エルベグドルジ大統領は、フィンランド訪問を終えて、デンマークを公式訪問した。訪問中、エルベグドルジ大統領はデンマーク王国女王のマルグレーテ二世と会談した。(12日MT)

【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】