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モンゴル政務週間動向(2010.09.28-10.04)


1 内政
(1)大統領
28日、エルベグドルジ大統領はモンゴル・ドイツ共同の「ハラホリン」考古学研究チームの代表者と会談し、ハラホリンの文化遺跡発掘調査に関する報告を受けた。(29日MT)
(2)首相・内閣
特段の動きなし。
(3)定例閣議(30日開催)
ア 29日、定例閣議が開催され、次の議案などにつき審議し、決定した。
(ア)2011年国家予算案、2011年の社会保険基金予算案及び2011年の人間開発基金予算案について審議し、国家大会議に上程することとした。
(イ)第13回モンゴル・欧州連合合同委員会を10月11日から12日の間、開催することとした。(30日MT)
イ 10月1日、臨時閣議が開催され、口蹄疫の感染拡大防止策及び今後の対策について協議され、協議の結果、口蹄疫対策費として3億4700万トグログの追加資金が拠出されることとなった。現在、スフバータル県及びドルノド県の14郡で計16564頭の家畜が口蹄疫に感染しており、その内16169頭が殺処分された。(10月4日MT)
(4)国家大会議
ア 30日、エンフボルド国家安全保障・外交政策常任委員長(民主党)は、改正国家安全保障方針を公表した。(10月1日MT)
イ 30日、バヤルツォグト大蔵大臣は、2011年国家予算案、2011年社会保険基金予算案、2011年人間開発基金予算案をデムベレル国家大会議議長に上程した。(10月1日MT)
ウ 10月1日、秋期国家大会議が正式に開始され、デムベレル国家大会議議長が冒頭演説を行った。(4日MT) 
(5)その他
ア 28日、東洋エンジニアリング、丸紅、「モンゴル石油」社がダルハンオール県における石油精製工場建設プログラムの契約に署名を行った。総額6億ドルの投資により同工場を建設する。なお、同工場の石油精製能力は一日44000バレルということである。2011年から工事を開始し、2014年に竣工予定。(29日AE)
イ 30日、第13回対モンゴル投資家会合が開かれた。同会合には、米国、カナダ、インド、タイのビジネスマン・投資家らが出席し、適切な対モンゴル投資及び投資環境やその可能性について意見交換が行われた。(10月1日US)
ウ 10月1日、濱口道成名古屋大学総長が、モンゴル国立科学技術大学を訪問した。科学技術大学は、濱口総長に対して名誉博士号を授与した。(10月4日US)

2 外交
(1)外交一般
ア Fris Arne Peterson駐モンゴル・デンマーク大使が、エルベグドルジ大統領に信任状を捧呈した。信任状捧呈の後、大統領とデンマーク大使とは、「モ」・「デ」両国間の協力、国際関係等について意見交換した。(30日MT)
イ 27日から10月1日の間、韓国で開催された第30回国連アジア太平洋地域諸国農業相会合にバタムジョナイ食糧・農牧業・軽工業大臣が出席した。バダムジョナイ大臣は、ジャック・ディウフ国連食糧農業機関代表と会談し、同代表に対して、モンゴル政府が実施している「モンゴル家畜プログラム」や「第三次農業復興計画」等を紹介した。(10月4日MT)
(2)要人往来
ア 28日から、バトボルド首相は、モンゴル国の首相としては初めてカナダを公式訪問した。バトボルド首相は、スティーブン・ハーパー首相と会談し、「投資促進・互恵的保護協定」の締結プロセスを加速させていくことで一致した。また、貿易開発協力強化の観点から、「モ」・加両国の間で、公務改革、国際規格、情報技術、商取引などに関する覚書に署名がなされた。(30日MT)
イ カナダを訪問中のバトボルド首相は、ストックウェル・デイ・カナダ国庫委員会委員長兼アジア太平洋ゲートウェイ担当大臣及びピーター・ヴァーロン貿易大臣とそれぞれ会談した。(10月1日)
ウ 10月2日、カナダの公式訪問を終えたバトボルド首相一行は、帰路に日本を訪問し、元横綱朝青龍の断髪式に出席した。また、バトボルド首相は、日本滞在中、菅総理と懇談を行った。同懇談では、9月にニューヨークで行われた日「モ」首脳会談に引き続き、鉱物資源、インフラ及びその他の分野への投資、並びにレアアース開発の協力などについて意見交換がなされた。(10月4日MT)

【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】