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モンゴル政務週間動向(2010.09.21-09.27)


1 内政
(1)大統領
特段の動きなし。
(2)首相・内閣
特段の動きなし。
(3)定例閣議(22日開催)
22日、定例閣議が開催され、次の議案などにつき審議し、決定された。
ア ホトゥルにおける火力発電所の対策について審議した。
イ ロシア政府に対して、5万米ドルの人道的支援を提供することとした。
ウ ソドバータル行政監察庁長官がオルホン川の汚染調査結果を報告した。
エ 文化センター設立に関するモンゴル、中国両政府間の協定を承認し、閣議決定を出すこととした。
オ オトゴンバヤル教育・文化・科学大臣のイギリス及びカナダ出張(9月27日~10月2日)を承認した。(23日MT)
(4)国家大会議
ア 2010年秋期国家大会議で審議予定の法案の審議順位が次のとおり発表された。
(ア)労働支援法改正案
(イ)モンゴル国籍保有者の外国での労働及び外国籍保有者のモンゴルでの労働に関する法改正案
(ウ)国家大会議法改正案及び国家大会議規則法改正案
(エ)警察機関法改正案
(オ)保健法改正案
(カ)国民健康保険法改正案
(キ)都市部の水供給及び下水道利用法改正案
(ク)国家大会議選挙法改正案
(ケ)ジェンダーの平等の確保に関する法案
(コ)情報公開法案
(サ)社会福祉法改正案
(シ)2011年予算案
(ス)2011年人間開発基金予算案
(セ)2011年社会保険基金予算案
(ソ)2011年の政府金融政策基本方針の承認に関する国家大会議決議案
(タ)予算法改正案
(チ)牧草地に関する法案
(ツ)首都の機能に関する法案
(テ)憲法改正に係る規則に関する法案
(ト)信用情報に関する法案
(ナ)刑法改正案
(ニ)カジノ法案
(ヌ)国家の称号、勲章、メダルに関する法案
(ネ)国家安全保障に係る戦略的価値のある企業に対する外国投資実施法案
(ノ)銃火器法改正案
(ハ)一部地域の国家特別保護地指定に関する国家大会議決議案
(ヒ)その他
(5)その他
ア タバン・トルゴイ炭田の採掘企業の予備選定に係る企業の資料の提出が21日18時に締め切られた。「エルデネス・モンゴル」社によれば、予備選定にはモンゴル、韓国、ドイツ、オーストラリア、中国等の合計9企業から応募があった。(22日USH)
イ スフバータル県及びドルノド県で、合わせて9788頭の家畜が口蹄疫に感染しており、その内、8155頭が殺処分された。口蹄疫感染拡大に伴い、上記2県から他地域への家畜の移動並びに製品流通が6ヶ月間禁止された。(22日TR)
ウ 24日、Kitt Marshallオヨー・トルゴイ社社長、オトゴンバヤル教育・文化・科学大臣及びガンディ社会福祉・労働大臣の三者間で協力覚書に署名が行われた。同覚書の締結により、オヨー・トルゴイ社は、今後3年間、300名を目処に職業訓練を含む人材育成を行うこととなった。(27日UGS)
エ 27日、モンゴル商工会議所設立50周年を記念して、モンゴルのトップ企業が集まり、CEO・サミット2010が開催された。(27日MM)

2 外交
(1)外交一般
ア 23日、日本及びモンゴルの税務関係者によるシンポジウムが開催された。同会議の際、モンゴルにおける税理士法案の法制化の現状及び日本の税理士法につき意見交換が行われた。(24日ZM)
イ 27日、ウランバートル鉄道にてモ・ロ・中三国国境問題委員会会合が開催された。モ・ロ・中の関係者らが三カ国の協力につき意見交換した。(28日NT)
(2)要人往来
ア 20日、第65回国連総会に出席しているバトボルド首相は、藩基文国連事務総長と会談し、国連平和維持活動へのモンゴル国の参加、内陸国及び気候変動問題などにつき意見交換した。同日、バトボルド首相は、英国のトニー・ブレア元首相と会談した。(22日MT)
イ 20日、国連総会に出席するため米国を訪問中のバトボルド首相は、ジョージ・ソロスと会談し、モンゴルとソロス基金との協力について意見交換した。また、ニューヨークで開催された社会主義インターナショナル幹部評議会に出席し、ルイス・アラヤ同事務局長と会談した。21日、バトボルド首相は、ビル・クリントン「クリントン・グローバル・イニシアチブ」代表(米国元大統領)と会談し、双方が、教育、グッド・ガバナンス、鉱物資源開発、環境保護などの面で協力するよう努力することで一致した。(23日MT)
ウ 22日、バトボルド首相は、カート・キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と会談し、両国の地域間及び協力関係について意見交換した。(23日MT)
エ 22日、ザンダンシャタル外交・貿易大臣は、ダニエル・ポネマン米国エネルギー省長官と会談し、両政府間で原子力エネルギーの平和利用に関する覚書に署名した。また、ポネマン・エネルギー省長官は、エンフボルド副首相とも会談した。会談中、エンフボルド副首相は、米国、モンゴル両政府間で、原子力エネルギー分野における協力を目的とする覚書が署名されたことは非常に重要である旨述べ、両国の協力が、今後更に発展することを期待している旨述べた。(23日MT)
オ アルタンホヤグ第1副首相がスイスのジュネーブ市で開催されている第48回世界知的財産権機関会議の一環として行われた第2回閣僚級会合に出席した。同会議には、中国、韓国、イギリス、フィンランド等70ヶ国の知的財産権問題を担当する閣僚が出席した。(24日MT)
カ 21日から22日の間、オーストリアのウィーン市で開催された「途上国における癌対策」と題する国際原子力機関主催の国際会議に、ボロルマー大統領夫人が出席した。会議の際、ボロルマー夫人はWerne Burkart国際原子力機関原子核科学応用局長と会談し、モンゴルを癌治療のモデル・プログラム実施国とすることについて意見交換した。また、ボロルマー夫人は、国際癌監視連盟会長と会談し、自らが設立した「信頼・癌のないモンゴル基金」NGOを同連盟に加盟させることで一致した。(24日MT)
キ 米国訪問中のバトボルド首相はLouise Blouin Foundation(LBF)主催による「イニシアティブ・グローバル主導」と題する首脳会談及び「民主主義国家における女性の役割」と題する会議に出席した。(27日TR)
ク エルベグドルジ大統領は、10月4日から5日の間開催される第8回ASEM会議に出席するほか、フィンランド、デンマークを歴訪する予定。(27日MM)
ケ 23日から25日の間、ガンスフ自然環境・観光大臣は日本を訪問した。同大臣は、日本旅行業協会(JATA)主催ワールド・トラベル・フェア2010展示会の開会式及びモンゴル観光紹介セミナーに出席したほか、日本観光協会会長及び副会長と会談した。(27日AE)
コ 25日、米国訪問中のバトボルド首相は、ヨゼフ・ダイス第65回国連総会議長と会談した。また、バトボルド首相は、24日にニューヨークで菅総理と会談し、両国間及び地域、国際場裡における協力関係について意見交換した。(28日MT)

【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】