モンゴル政務週間動向(2010.07.13-07.19)
1 内政
(1)大統領
特段の動きなし。
(2)首相・内閣
ア バトボルド首相の招待により、米国の政治学者ズビグネフ・ブレジンスキー氏がモンゴルを訪問し、外交・貿易省において「ユーラシアにおける米国外交政策」と題する講演を行った。(14日UN)
イ バトボルド首相は地方の越冬準備、閣議決定などの実施状況の視察及び現地住民との意見交換を目的に、7月23日から8月15日の間、国内8県へ出張する。(15日TR)
(3)定例閣議(14日)
14日、定例閣議が開催され、次の議案などを審議し、決定した。
ア 来年の越冬準備対策に関する閣議決定を発出した。
イ バトウール国家大会議議員(民主党)提出の刑法改正案を審議し、同改正案を支持しないこととした。
ウ モンゴルにおける鉱物資源開発の透明性向上のための費用を2011年の首相割当予算から拠出するようバヤルツォグト大蔵大臣に対して指示した。
エ 2010年6月25日に署名・締結された「テロ対策におけるモンゴル・トルコ政府間協力協定」を承認した。
オ ベトナムのハノイ市で行われる第17回ASEAN地域フォーラム(ARF)(22日~23日)へのザンダンシャタル外相の出席を承認した。
カ ゾリクト鉱物資源・エネルギー大臣の日本訪問(7月28日~8月3日)を承認した。(15日NT)
(4)国家大会議
ア 15日、春期国家大会議が閉会した。15日の本会議では、国家安全保障基本方針策定に関する国家大会議決議案を非公開で審議し、可決した。また、2009年閣議決定第86号の一部規定が違憲との不服申し立てに関する憲法裁判所の2010年判決第4号について公開審議を行い、違憲であるとした。今回の春期国家大会議では約130本の法案を審議し、可決した。これは2010年春期国家大会議で当初審議を予定した法案の67%にあたる。(16日TR)
イ 16日、ルンデージャンツァン人民革命党院内会派会長とサイハンビレグ民主党院内会派会長による記者会見が合同で行われ、2010年春期国家大会議会期中の活動業績について報告がなされた。記者会見で、両党は多くの問題において同一見解を有しているとして、「タバン・トルゴイ炭田開発基本方針に関する国家大会議決議」、「鉄道国家政策に関する国家大会議決議」などの重要法案の可決を強調した。ルンデージャンツァン会長(人民革命党)は秋期国家大会議で国家大会議選挙法改正案及びそれに伴う憲法改正案を審議する予定であると述べた。(19日ZM)
(5)その他
特段の動きなし。
2 外交
(1)一般
ア 15日、ロシアのブリアート共和国で、エルベグドルジ大統領が議長を務める「世界モンゴル民族会議」が開催される。(15日UN)
イ デムベレル国家大会議議長は、19日から21日の間、スイスのジュネーブで開催される「第3回世界国会議長会議」に出席する。(19日MT)
ウ 16日、Sesin・UNDP常駐代表がザンダンシャタル外交・貿易大臣に信任状を手交した。(19日MT)
(2)要人往来
ア 9日からデムベレル国家大会議議長の招待により、Mehmet Ali Sahinトルコ国民議会議長を団長とする一行がモンゴルを訪問した。Mehmet議長はデムベレル議長と両国及び両国議会間の協力などについて意見交換を行った。(14日UN)
イ デムベレル国家大会議議長はJon Jan Son韓国国会議員兼「韓」・モ議員連盟会長一行と会談し、意見交換を行った。(16日NT)
ウ 16日、バトボルド首相は、アリグリン・イミンバハイ新彊ウイグル自治区人民代表大会常務委員長一行と会談し、意見交換を行った。(19日MT)
エ 19日、モンゴル訪問中のJames Steinberg米国国務副長官が、バトボルド首相とザンダンシャタル外交・貿易大臣と会談し、モンゴルの外交政策、中央アジア及び北東アジア地域の安全保障について意見交換を行った。(20日US)
【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン紙、MT=モンツァメ・メデー紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙、UGS=ウグリョーニー・ソニン紙】