モンゴル政務週間動向(2009.08.03-08.09)
1.内政
(1)大統領
(イ)エルベグドルジ大統領はハルハ河戦争勝利70周年記念式典の準備視察の一環としてドルノド県の視察を開始した。(4日US)
(2)首相、内閣
(イ)8月3日~5日、バヤル首相はフブスグル県で休暇を過ごしている。(5日US)
(3)定例閣議(6日開催)
(イ)8月6日、定例閣議が開催され、次の議題等につき審議・決定した。
(a)モンゴル国政府とドイツ政府間の「住宅ローン開発プロジェクト」のローン及び融資の承認に関する法案を審議し、国家大会議に提出することとした。
(b)専門教育・研修の国家評議会規則の承認について政府決定を出すこととした。
(c)エルベグドルジ大統領が提案した「建設、道路、橋梁の安全状態の改善対策令」案について審議し、要すれば安全保障評議会によるガイダンスを作成することが妥当であるとした。
(d)Ch.ナランバータル氏を体育・スポーツ庁長官から解任した。
(e)インド政府からモンゴル政府への2500万米ドルの借款に関する協定案を原則支持した。(7日AE、MT)
(ロ)8月7日、臨時閣議が非公開で開催され、オヨートルゴイ鉱床契約案に関する審議を行った。同契約案に関連し、国家大会議に提出する議題のリストが作成される。(8日US)
(4)国家大会議
(イ)会派、委員会の動き
特段の動きなし。
(ロ)常任委員会
特段の動きなし。
(ハ)本会議
特段の動きなし。
(5)その他
(イ)8月5日、ジェケイ国家大会議議員(人民革命党)・恩赦法執行委員会委員長が7月11日~31日に施行された恩赦法の施行状況について発表した。同発表によると、同法の対象者は4835名で、内訳は、釈放及び刑期の減刑の対象となった者が3271名、服役、罰金等の刑罰が取り消された者が489名、起訴・捜査中の段階にあり起訴が取り下げられた者が1075名となる。なお、同法の実施費用として、8500万トグログが国庫から支出された。(6日UN)
(ロ)フブスグル県ツェツェルレグ郡で炭疽病による死亡者が発生した。同郡では2週間の禁足令が出され、対策がとられている。また、ウブルハンガイ県、ドルノド県及びザブハン県で炭疽病が原因とみられる家畜の被害が発生している。(7日MM)
(ハ)7月下旬、アルハンガイ県ツェツェルレグ郡のドゥルーツァガーン湖で約40羽の鳥が死亡していた。調査の結果、死因は鳥インフルエンザのウイルスであることが確認された。(10日AE)
2.外交
(1)一般
(イ)8月5日~8日、第3回軍事技術活動モンゴル・ロシア共同作業部会がウランバートル市内で開催される。同会議では、両国の軍事・技術協力の今後の活動計画、2004年に決定されたロシアの対モンゴル軍事・技術支援に関する両国政府の実績評価等について協議される予定。(6日AE)
(ロ)8月3日~26日の間、タバントルゴイの平和維持訓練センターにて「ハーンクエスト2009」国際軍事演習が行われている。今回の演習では、モンゴル国軍から250名、米国兵150名、その他の国から約150名の兵士及びオブザーバーが参加する。(7日AE)
(ハ)8月8日~11日の間、モンゴル外交・貿易省と北朝鮮外務省との間で政策対話が開催されており、モンゴル側からはツォグトバータル外交・貿易事務次官、北朝鮮側からは金永日外務次官がそれぞれ代表を務めている。同政策対話では、地域の安全保障及び両国の人的交流等について意見交換がなされるとともに、モンゴル側は朝鮮半島問題及び核開発問題についてモンゴルの立場を表明した。(10日US)
(2)要人往来
(イ)John Bonner米国国会議員を団長とする議員団がモンゴルを訪問。一行はバヤル首相、エルベグドルジ大統領及びモンゴル・米国議員友好連盟のメンバー等と会談する予定。(10日AE)
【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン、MT=モンツァメ紙、NT=ニーグミィーン・トリ紙】