モンゴル政務週間動向(2009.03.16-03.22)
1.内政
(1)大統領
(イ)3月16日、エンフバヤル大統領は歌手U.バヤルマグナイ氏ら4名に人民俳優の称号を授与した。また、オルティン・ドー(長唄)歌手T.ホンゴルゾル氏に功労俳優の称号、TV5テレビ局局長D.サランゲレル氏らに文化功労者の称号など、併せて22名に各種功労称号を授与した。(17日ZM)
(ロ)3月18日、エンフバヤル大統領はムンフバヤル・ウランバートル市長、ビレグト首都議会議長らと会見した。ウランバートル市長らはウランバートル市開発に関してエンフバヤル大統領から出された提案を含めた都市開発計画の実施を開始したことを報告した。(19日AE)
(ハ)3月20日、エンフバヤル大統領はM.ヤサイ氏に人民俳優の称号、Sh.ヨールカ氏に文化功労者の称号、サウレ食糧・農牧業・軽工業副大臣、K.マギー「サマ」社社長らに北極星勲章をそれぞれ授与した。同日、教育、農牧業、国防分野等で功績を挙げた計13名に各種称号・勲章等を授与した。(21日US)
(ニ)3月21日~22日の間、エンフバヤル大統領はバヤンウルギー県を視察。カザフ族の春祭「ナウリズ」に参加した。(23日USH)
(2)首相、内閣
特段の動きなし。
(3)定例閣議(18日開催)
(イ)各行政機関の副首長の給与水準が新たに策定された。(19日US)
(ロ)チョイル-サインシャンド間の道路建設推進のための方策について審議された。(19日US)
(ハ)「建築物の竣工に関する規則」、「建築物利用に関する規則」、「建設発注者に関する規則」及び「建築基準の証明書制度」がそれぞれ承認された。(19日US)
(ニ)森林火災予防対策に関する政令の発出が決定された。(19日US)
(4)国家大会議
(イ)会派、委員会の動き
特段の動きなし。
(ロ)常任委員会
特段の動きなし。
(ハ)本会議
特段の動きなし。
(5)その他
(イ)3月16日、デムベレル国家大会議議長は記者会見で、3月13日に閉会した臨時国家大会議に関する報告を行った。(17日UN)
(ロ)3月19日、「トランジット・モンゴル」国際フォーラムがウランバートル市で開催され、中国、ロシア、ドイツ、韓国等8カ国から代表者220名程が参加した。同国際フォーラムでは、モンゴルがアジアとヨーロッパを結ぶ鉄道貨物輸送の通過地域となる可能性について意見交換がなされた。(20日AE)
(ハ)3月19日、ニャムドルジ国家大会議議員、法務・内務大臣は「モンゴル国法令を2012年までに改善するための基本方針案」をデムベレル国家大会議議長に提出した。(20日TR)
2.外交
(1)一般
(イ)3月16日、城所卓雄・在モンゴル日本特命全権大使がエンフバヤル大統領に信任状を奉呈した。エンフバヤル大統領は両国関係が総合的パートナーシップのもと各分野において発展していることを強調し、「今後10年間の日本・モンゴル基本行動計画」を推進していくことを希望した。(17日UN)
(ロ)3月16日、ジョン・イル在モンゴル韓国特命全権大使がエンフバヤル大統領に信任状を奉呈した。(17日UN)
(ハ)3月16日、Nobel Tamburajインド陸軍参謀副長・中将を代表とする一行がモンゴルを訪問。モンゴル国軍88周年記念式典に参加するとともに、モンゴル国軍参謀総長と会談を行う予定。(17日UN)
(ニ)3月18日、モンゴルを訪問中のNobel Tamburajインド陸軍参謀副長・中将がM.エンフボルド副首相と会見した。(19日AE)
(ホ)3月17日、トルコのイスタンブール市で開催された第5回世界水フォーラムに、ガンスフ自然環境・観光大臣らが参加した。(18日AE)
(ヘ)3月17日、モンゴル・韓国の渡航条件の相互簡易化に関する協定が交わされ、バトボルド外交・貿易大臣とジョン・イル在モンゴル韓国特命全権大使により署名がなされた。(18日UN)
(2)要人往来
(イ)3月15日~17日の間、バヤル首相はロシアを公式訪問し、プーチン・ロシア首相と会談。両国関係における協力等につき意見交換が行われた。また、(a)モンゴルの農業開発支援を目的とした3億米ドルの低金利借款の供与に関する覚書、(b)モンゴル原子力エネルギー庁とロシア原子力エネルギー・エージェンシーとの間での協力推進協定、(c)モンゴル文化・教育・科学省とロシア文部省との間の2009年から2011年までの協力活動計画につきそれぞれ署名がなされた。(18日TR、首相府プレスリリース)
(ロ)3月18日~21日の間、バヤル首相はフランスを公式訪問し、フィヨン・フランス首相、ジェラール・ラルシェ元老院議長、ベルナール・アコイエ国民議会議長、クシュネール外務・欧州問題大臣、ヤド外務人権担当長官らと会談した。また、アン・ローベルジョン「Areva」社会長と懇談した他、パリ近郊の「ダンピエール」原子力発電所を視察した。(21日、23日各紙)
【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン、USH=ウンデスニー・ショーダン、MT=モンツァメ紙】