モンゴル政務週間動向(2008.02.25-03.02)
1.内政
(1)大統領
(イ)25日、エンフバヤル大統領は、李明博・韓国大統領の就任式に出席した。(大統領府プレスリリース、26日各紙)
(ロ)29日、エンフバヤル大統領は、モンゴルを来訪中のヤクーニン・ロシア鉄道社長と会談した。会談時、ヤクーニン・ロシア鉄道社長は、モンゴルの鉄道開発に関する長期的な計画を策定中であると述べた。(大統領府プレスリリース、3月3日ZM)
(2)首相、内閣
特段の動きなし。
(3)定例閣議(2月27日開催、内閣府プレスリリース、28日各紙)
(イ)省庁再編について協議された。
(ロ)「個人による鉱物資源採掘活動の調整に関する仮規則」及び「2015年までのマイクロ・マイニング開発サブ・プロジェクト」が承認された。
(ハ)「総合登録システム構築のための国家プログラム」が承認された(注:同プログラムは、2008年から2012年まで実施され、住民登録等の総合的なシステムの構築を目指すもの。)。
(ニ)「第3次開拓キャンペーン・プログラム」が承認された(注:開拓キャンペーン・プログラムは、1959年に第1次、1976年に第2次が実施されているが、今次プログラムでは、農耕地の新規開拓はせず、荒廃した農耕地の整備を行い、2010年までに23万ヘクタール以上の農耕地を稼動させようとするもの。)。
(ホ)外国借款及び援助の効率の向上を図るための政策的アドバイスを行う機関である「借款・援助政策評議会」を設置することが決定された(委員長はバトトゥル大蔵副大臣。)。
(ヘ)ザミーン・ウード経済自由特区について協議された。
(4)国家大会議
(イ)ガンホヤグ国家大会議議員(民主党)は、「ホームレス支援法」案を国家大会議に提出した。
(5)その他
(イ)26日、「市民連合」は、政府が鉱物資源開発の利益により「祖国の恩恵基金」を創設し、国民1人あたり5万トグログを分配する案を国家大会議に提出しようとしていることについて、「国家大会議総選挙前のPRに過ぎず、インフレを招きかねない。」との見解を表明した。(27日ZM、UN)
(ロ)27日に開催された憲法裁判所中法廷において、国家大会議の2007年12月28日付決議(国家検察庁が、セービング銀行の横領金でカジノをしたバダムジュナイ国家大会議議員(人民革命党)、ザンダンシャタル国家大会議議員(人民革命党)及びフレルスフ国家大会議議員(人民革命党)の議員としての権利を、また、入札の際に談合を行った疑いがあるとしてグンダライ国家大会議議員(国民党)の議員としての権利を一時停止する措置を取るよう要請する文書を2007年12月13日に国家大会議に提出したことに関し、国家大会議が4名の国家大会議議員の議員としての権利を一時停止する必要はないが、家宅捜査及び身体検査等については認めるとしたもの。)の合憲性に関する審査が行われ、右決議を違憲とするとともに、その執行を停止するよう命ずる判決が下された。(28日各紙)
(ハ)27日に開催された国民勇気党ソンギノハイルハン区委員会代表者会議において、3月9日に開催される予定の同党の第5回大会において、6月29日の国家大会議総選挙における同区からの出馬候補者としてオヨーン外務大臣、ボルド外務大臣顧問(オヨーン外務大臣の私設顧問)、ナランツェツェグ「ボーチ・トレイド」社社長及びチメグ科学アカデミー研究員を選出すべきとされた。(29日各紙)
(ニ)28日に開催された民主党ヘンティー県委員会の会議において、6月29日の国家大会議総選挙におけるヘンティー県からの出馬候補者として、メンドサイハン元保健大臣、ガラムガイバータル「モンロード」社社長及びガンボルド鉄道管理庁長官を選出すべきとされた。(29日各紙)
(ホ)28日に開催された人民革命党ウランバートル委員会の代表者会議において、ビレグト・ウランバートル市長が同委員会の委員長に選出された。(29日各紙)
2.外交
(1)一般
特段の動きなし。
(2)要人往来
(イ)25日から29日まで、ルンデージャンツァン国家大会議議長が訪日。(26日各紙)
(ロ)1.(1)(イ)の通り。
【AE=日刊紙アルディン・エルフ、US=日刊紙ウドゥリーン・ソニン、UN=日刊紙ウヌードゥル、ZM=日刊紙ゾーニー・メデー、MM=日刊紙モンゴリーン・メデー、TR=人民革命党中央機関紙ウネン】(了)