平成21年度円借款「社会セクター支援プログラム」に係る交換公文署名
1.我が国政府は、モンゴル国政府に対し、同国の経済社会開発努力を支援するため、28億9,400万円を限度とする円借款(社会セクター支援プログラム)を供与することとし、このための書簡の交換が、6月30日(火)、ウランバートルにおいて、我が方城所卓雄駐モンゴル国大使と先方サンガジャブ・バヤルツォグト大蔵大臣(Mr. Sangajav BAYARTSOGT, Minister of Finance )との間で行われました。
2.案件の概要及び重要性
本件は、金融危機下における財政支援の一環として、財政危機が貧困層に与えている負の影響を踏まえ、アジア開発銀行(ADB)と協調し、貧困層向けの基礎的な社会サービス改善及び社会セクター支出確保のための改革を支援することにより、貧困層の保護及び今後起こりうる財政危機への対応強化を図るものです。なお、今回の円借款は、本年4月に麻生総理が表明したアジアの「成長構想」の実現に向けた2兆円規模のODA支援の一環として行われるものです。
3.本件の供与条件については、金利が0.8%で、償還期間は据置期間10年を含めて30年となります。なお、今回の円借款の供与により、これまでに我が国がモンゴルに対して供与した円借款の総額は708億800万円となります。
4.なお、バヤルツォグト大蔵大臣より、日本はこれまでに数々の支援をしてくれた上に、今次モンゴルの金融危機に対し、迅速かつ多大な支援をしてくれた、と感謝の意が表明された。