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新型インフルエンザの流行状況について(第27報(6月1日付))


1.2009年4月30日、世界保健機関(WHO)は、パンデミック警戒レベルをフェーズ4から5へ引き上げました。
 新型インフルエンザが確認された国・地域(55か国1地域(日本を除く))については、別途、「感染症危険情報」を発出しています。新型インフルエンザの感染が確認された国・地域に渡航を検討されている方は、渡航先の感染状況及びWHOの情報等最新情報を入手し、十分注意してください。また、これらの国・地域に滞在される方は、今後WHOの情報にも留意しつつ、感染防止対策を徹底するとともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診してください。

 2009年6月1日 午前10時(日本時間)現在、感染が確認された旨政府当局またはWHOが発表した国・地域は以下のとおりです。メキシコ、米国、カナダ及びコスタリカを除き、各国・地域とも死亡者はありません。
(1)WHOが同時点で公表している感染状況
  感染が確認された国・地域 53か国1地域、感染者数 15,519人(うち99人死亡)
   メキシコ
    感染者数   4,910人(うち 85人死亡)
   米国
    感染者数   7,927人(うち 11人死亡)
   カナダ
    感染者数   1,118人(うち 2人死亡)
   コスタリカ
    感染者数    33人(うち 1人死亡)
   日本
    感染者数 364人(我が国厚生労働省によれば合計379人の感染確認)
   英国
    感染者数    203人
   チリ
    感染者数    165人
   オーストラリア
    感染者数    147人
   スペイン
    感染者数    143人
   パナマ
    感染者数    107人
   アルゼンチン
    感染者数    37人
   韓国
    感染者数    33人
   エクアドル
    感染者数    32人
   ペルー
    感染者数    31人
   中国(香港を含む)
    感染者数    30人(中国衛生部発表は33人、香港衛生署発表は15人)
   イタリア
    感染者数    26人
   フランス
    感染者数    21人
   ドイツ
    感染者数    19人
   クウェート
    感染者数    18人
   コロンビア
    感染者数    17人
   エルサルバドル
    感染者数    11人
   イスラエル
    感染者数    11人
   ブラジル
    感染者数    10人
   ニュージーランド
    感染者数     9人
   ベルギー
    感染者数     8人
   フィリピン
    感染者数     6人
   グアテマラ
    感染者数     5人
   キューバ
    感染者数     4人
   ノルウェー
    感染者数     4人
   ポーランド
    感染者数     4人
   シンガポール
    感染者数     4人
   スウェーデン
    感染者数     4人
   スイス
    感染者数     4人
   フィンランド
    感染者数     3人
   ギリシャ
    感染者数     3人
   アイルランド
    感染者数     3人
   オランダ
    感染者数     3人
   ルーマニア
    感染者数     3人
   ドミニカ(共)
    感染者数     2人
   マレーシア
    感染者数     2人
   タイ
    感染者数     2人
   ロシア
    感染者数     2人
   トルコ
    感染者数     2人
   ウルグアイ
    感染者数     2人
   オーストリア
    感染者数     1人
   バーレーン
    感染者数     1人
   チェコ
    感染者数     1人
   デンマーク
    感染者数     1人
   ホンジュラス
    感染者数     1人
   アイスランド
    感染者数     1人
   インド
    感染者数     1人
   ポルトガル
    感染者数     1人
   スロバキア
    感染者数     1人
   台湾
    感染者数     9人

(2)現地政府のみが発表している国(3か国)
   パラグアイ
    感染者数    5人
   アラブ首長国連邦
    感染者数    1人
   ベネズエラ
    感染者数    1人
   


 また、6月1日午前10時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。10か国)です。
 ベリーズ、ブルガリア、コンゴ(民)、アルバニア、ボリビア、ハンガリー、エストニア、レバノン、キプロス、ジャマイカ

2.新型インフルエンザとは
 動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増えることができるように変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみられるようになった場合に、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。
 今般、メキシコや米国等で感染が確認されたインフルエンザ(A/H1N1)は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型インフルエンザに位置づけられたところです。

3.新型インフルエンザの症状
 発熱、倦怠感、食欲不振、咳など、通常のインフルエンザと同様の症状があらわれます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者もいます。

4.日本帰国時の健康チェック
 わが国入国前の検疫において、インフルエンザ様症状がある場合には検査を行い、必要に応じ、隔離等の措置がとられる場合がありますので、到着時の検疫所の指示に従ってください。なお、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。

5.感染防止策
 下記の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に不用意に手で触れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。

6.海外における入国時の健康チェック
 現在、多くの国においては、入国時の健康チェック(質問票やサーモグラフィによるもの)が行われています。その際、発熱等インフルエンザ様症状がある場合には、新型インフルエンザ感染の確認等のため、一定期間待機を求められる場合がありますので、日本出発時に発熱等不調を感じられた場合には出発前に都道府県による新型インフルエンザ相談窓口発熱相談センター(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html)等にご相談されることをお勧めします。

(問い合わせ先)
○外務省領事局政策課
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)4484
○外務省領事局海外邦人安全課
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5140
○外務省海外安全相談センター
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
          (携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/

(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1)
 http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
 http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
 http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html