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新型インフルエンザの流行状況について(第12報(5月11日付))


※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

1.2009年4月30日、世界保健機関(WHO)は、パンデミック警戒レベルをフ
 ェーズ4から5へ引き上げました。
  メキシコについては、別途、「感染症危険情報」を発出しています。メ
 キシコへの渡航を予定している方は、不要不急の渡航は延期してくださ
 い。また、メキシコ滞在中の方は、不要不急の外出は控え、十分な食料・
 飲料水の備蓄とともに、安全な場所にとどまり、感染防止策を徹底してく
 ださい。なお、今後は出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が
 受けられなくなる可能性がありますので、メキシコからの退避が可能な方
 は、早めの退避を検討してください。
  また、メキシコ以外で新型インフルエンザの感染が確認された国・地域
 (28か国・地域(日本を除く。))に対しても、別途、「感染症危険情
 報」を発出しています。渡航を検討されている方は、渡航先の感染状況及
 びWHOの情報等最新情報を入手し、十分注意してください。特に、カナダ、
 米国については、感染が拡大していること、死亡者が発生していること、
 及び同地域から帰国した邦人の感染が確認されていること、等をふまえ、
 十分に注意してください。また、これらの国に滞在される方は、WHOの情
 報にも留意しつつ、感染防止対策を徹底するとともに、感染が疑われた場
 合には速やかに医療機関で受診してください。

  2009年5月11日午前9時(日本時間)現在、感染が確認された旨政府当局
 またはWHOが発表した国・地域は以下のとおりです。メキシコ、米国、カ
 ナダ及びコスタリカを除き、各国・地域とも死亡者はありません。
(1)WHOが同時点で公表している感染状況
  感染が確認された国・地域 29か国・地域、感染者数 4,379人
   メキシコ
    感染者数   1,626人(うち 45人死亡)
   米国
    感染者数   2,254人 (うち 2人死亡)
   カナダ
    感染者数    280人 (うち 1人死亡)
   スペイン
    感染者数    93人
   英国
    感染者数    39人
   フランス
    感染者数    12人
   ドイツ
    感染者数    11人
   イタリア
    感染者数     9人
   コスタリカ
    感染者数     8人(うち 1人死亡)
   イスラエル
    感染者数     7人
   ニュージーランド
    感染者数     7人
   ブラジル
    感染者数     6人
   日本
    感染者数     4人
   韓国
    感染者数     3人
   オランダ
    感染者数     3人
   パナマ
    感染者数     3人
   エルサルバドル
    感染者数     2人
   アイルランド
    感染者数     1人
   アルゼンチン
    感染者数     1人
   オーストリア
    感染者数     1人
   グアテマラ
    感染者数     1人
   コロンビア
    感染者数     1人
   スイス
    感染者数     1人
   スウェーデン
    感染者数     1人
   デンマーク
    感染者数     1人
   ポーランド
    感染者数     1人
   ポルトガル
    感染者数     1人
   豪州
    感染者数     1人
   香港
    感染者数     1人

(2)現地政府が発表している国
   ノルウェー
    感染者数     2人(ノルウェー公衆衛生庁発表)

  また、5月11日午前9時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含
 む。17か国)です。
  インド、シンガポール、タイ、中国、フィリピン、コソボ、チェコ、ル
 ーマニア、ブルガリア、チリ、ニカラグア、ベネズエラ、ベリーズ、ペル
 ー、ボリビア、ホンジュラス、ベナン

2.新型インフルエンザとは
  動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増えることができるよう
 に変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみられるようになったもので、
 このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。
  今般、メキシコや米国等で感染が確認された豚インフルエンザ(H1N1亜
 型)は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定
 する新型インフルエンザに位置づけられたところです。

3.豚由来インフルエンザがヒトに感染した場合
  発熱、倦怠感、食欲不振、咳など、通常のインフルエンザ症状があらわ
 れます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者
 もいます。

4.日本帰国時の健康チェック
  わが国では、検疫体制を強化しており、厚生労働省が定める新型インフ
 ルエンザが蔓延している国・地域(5月11日現在、メキシコ、米国(本土)、
 カナダ)から入国する方に対し、機内検疫を実施しています。インフルエ
 ンザ様症状がある場合には検査を行い、必要に応じ、隔離、停留又は保健
 所の健康監視下等におかれる場合がありますので、到着時の検疫所の指示
 に従ってください。なお、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫
 所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合に
 は、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせくだ
 さい。)。

5.感染防止策
  下記の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防
  ぐため、マスクを着用する。

(3)積極的に手洗いやうがいを行う。

(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に
  手で触れない。

(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の
  医療機関を受診する。

6.海外における入国時の健康チェック
  現在、多くの国においては、入国時の健康チェック(体温確認等)が行
 われています。その際、発熱、インフルエンザ様症状が疑われた場合に
 は、新型インフルエンザ感染の確認等のため、一定期間停留を求められる
 場合がありますので、日本出発時に発熱等不調を感じられた場合には出発
 前に都道府県による新型インフルエンザ相談窓口発熱相談センター
 ( http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html )
 等にご相談されることをお勧めします。


(問い合わせ先)
 ○外務省新型インフルエンザ相談窓口
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-5501-8000(内線)4625、4627、4629
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)

(関連ホームページ)
 ○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
 ○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
  http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ (英語)
 ○CDC(米国疾病予防対策センター)
  http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)
 ○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
  http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

別添資料
なし