平成20年度草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式


3月6日、在モンゴル日本国大使館において、日本政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力4件の署名式が行われました。署名されたプロジェクトは以下のとおりです。
①「ボルガン県ゴルバンボラク郡水供給改善計画」
②「フブスグル県チャンドマニウンドゥル郡11年制学校改修計画」
③「ウランバートル市スフバートル区第15地区自然保護公園整備計画」
④「ザブハン県ヌムルグ郡11年制学校改修計画」
今回署名した4件のうち2件は、いずれも教育に関するものですが、日本政府は基礎教育を通じた人材育成を、対モンゴル国別援助計画の4つの柱の一つである「市場経済を担う制度整備・人材育成に対する支援」の根幹を成すものと位置づけて重視しております。これらの案件実施を通じ、将来モンゴルの国造りを担う子供たちの教育環境の改善に貢献できるものと期待しています。
また、「ウランバートル市スフバートル区第15地区自然保護公園整備計画」はモンゴル赤十字社により実施されます。この計画では、ウランバートル市の条例によって自然保護地域の一つとして指定されているスフバートル区日本人抑留中死亡者慰霊碑周辺地域の環境保全の為の鉄柵の設置、植林事業などが行われます。これらの事業により、周辺地域の自然が保護されるとともに、モンゴル赤十字社による環境保全に関する一般市民への啓蒙活動等が、より効果的に実施されることが期待されます。
2008年度は、本日署名した4件を含む計21件、総額1,606,192米ドルの草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施しました。