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無償資金協力6件にかかるE/N及びG/A署名式


22日、モンゴル外交・貿易省において、市橋特命全権大使とバトボルド外交・貿易大臣との間で、ノン・プロジェクト無償資金協力1件、文化無償資金協力2件、及び一般プロジェクト無償資金協力による詳細設計3件のE/Nが署名・交換されました。2009年の年明け早々に6件ものプロジェクトの実施が合意されたことは、極めて良好な二国間関係を象徴するものと言えます。

ノン・プロジェクト無償資金協力は、モンゴルの経済構造の改善に寄与することを目的に1991年以降実施されており、今回で13回目の実施となります。今回供与されるのは12億円であり、これまでの総額は186億円となります。供与される資金はまず、石油製品などモンゴルが必要とする物資の調達に充てられ、モンゴル政府は調達物資を国内で販売して見返り資金を積み立てます。今回の見返り資金は、教育分野及び農業分野の開発に使用される予定です。世界の経済情勢が厳しさを増す中、モンゴルにとって必要不可欠な物資の調達を支援することは、モンゴルの健全な経済運営に資するものと期待されます。

文化無償資金協力は、「カラコルム博物館建設計画」と「モンゴル国立人形劇場音響及び照明機材整備計画」の2件です。一昨年2007年9月に「有形及び無形文化遺産の保存・保護」をテーマに第3回日本モンゴル文化フォーラムが開催されました。カラコルム博物館が、両国の文化遺産保存分野での協力の象徴となることを期待しております。また、モンゴル国立人形劇場に関しては、音響・照明機材が刷新することで同劇場の活動がさらに活発になり、モンゴルの青少年の教育、モンゴル全体の文化振興に大きな役割を果たしてくれることが期待されます。

一般プロジェクト無償資金協力では、「ウランバートル市高架橋建設計画」、「第四次初等教育施設整備計画」、及び「ダルハン市給水施設改善計画」の3件について、詳細設計を行うことが決定されました。詳細設計の結果を踏まえ、早ければ今年中に、それぞれの計画が本格的に実施される見込みです。