トップページ経済協力関連記事>平成19年度「第三次初等教育施設整備計画(4/4)」、「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」、「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」公文署名

平成19年度「第三次初等教育施設整備計画(4/4)」、「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」、「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」公文署名


   6月26日、「第三次初等教育施設整備計画(4/4)」、「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」、「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」に関する交換公文の署名が市橋康吉在モンゴル日本国特命全権大使とエンフボルド外務大臣との間で執り行われました。
供与額は「第三次初等教育施設整備計画」が約5億円、「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」が約10億円、「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」が約4千万円、総額約15億4千万円です。

1.「第三次初等教育施設整備計画」
   首都ウランバートル市では近年、地方からの人口の流入が著しく、学校の教室不足が深刻化しています。また、モンゴルでは現在、学校制度を12年制に移行するべく準備が進められており、更なる教室不足が懸念されています。教室が不足している都市部では、1日の授業を三回に分けて実施せざるを得なくなるなど、教育施設の不足は、子供たちの教育環境に深刻な影響を与えています。今回署名いたしました「第三次初等教育施設整備計画」の第四期により、新たに3つの校舎、28教室が建設される予定であり、ウランバートル市の教室不足が改善され、モンゴルの将来を担う子供たちの学習環境が改善されます。

2.「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」
   ウランバートル市におけるゴミの発生量は、昨年1年間で15.1万トンと推定されていますが、そのうち6万トンのゴミが収集されず、周辺地域に不法投棄されている状況です。現状のまま2020年まで放置した場合、114万トン(286万m3)もの大量のゴミが未処理のままウランバートル周辺に放置されることとなり、ゴミ処理問題はウランバートル市にとって緊急の課題となっています。「ウランバートル市廃棄物管理改善計画」では、これらの問題を解決するため、ウランバートル市北西のナラギンエンゲル(これまで使用されてきたウランシュルー処理場から北西1km)に、環境に悪影響を与えないよう適正にゴミを最終処分するゴミ処理場の建設が計画されています。

3.「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」
   モンゴル自然史博物館には、自然史、つまり地球の歴史、生物の歴史等が世界的にも希少な展示物により紹介されており、国内外より多くの来館者が見学に訪れています。とりわけ子供にとって、また、大人にとっても、地球と生命が如何にかけがえのないものであるかを学ぶ場として同博物館は重要な役割をもっています。今回「モンゴル自然史博物館展示及び視聴覚機材整備計画」によって供与される機材によって、貴重な展示物の保護、展示内容の更なる充実が図られることとなっており自然史研究や教育の発展への貢献が期待されます。