第三次初等教育施設整備計画校舎引き渡し式

首都ウランバートル市では近年、人口の流入が著しく、学校の教室不足が深刻化しています。また、モンゴルでは現在、学校制度を12年制に移行するべく準備が進められており、更なる教室不足も懸念されています。教室が不足している都市部では、一日の授業を三回に分けて実施せざるを得なくなるなど、教育施設の不足は、子供たちの教育環境に深刻な影響を与えています。「第三次初等教育施設整備計画」では平成18年度、ウランバートル市で、第71番学校、第39番学校、第68番学校、第87番学校及び第97番学校の5校に計54教室が新たに建設されました。これによって、ウランバートル市の教室不足が緩和され、モンゴルの将来を担う子供たちの学習環境が改善されました。
我が国は、1999年以降、3次に亘る「初等教育施設整備計画」を実施しており、ウランバートル市をはじめ、ダルハンオール県及びオルホン県での初等教育施設の整備も支援して参りました。先日も、ダルハンオール県及びオルホン県で、「第二次初等教育施設整備計画」によって完成しました校舎の引き渡し式が実施されたところです。また、我が国は来年度も引き続き、「第三次初等教育施設整備計画」によって、ウランバートル市の初等教育施設の教室不足解消を支援して参ります。
将来を担う子供たちの教育は、国の発展にとって非常に重要です。我が国は、対モンゴル国別援助計画の中で「市場経済を担う制度整備・人材育成に対する支援」を4つの重点分野の一つに掲げており、今後も、モンゴルにおける教育環境の改善をはじめとする教育分野の発展を積極的に支援していく方針です。