トップページ経済協力関連記事>草の根・人間の安全保障無償資金協力「ウムヌゴビ県フルメン郡9年制学校増築・改修計画」、「ウランバートル市スフバートル区第35番11年制学校改修計画」、草の根・文化無償資金協力「ヘンティー県アウラガ遺跡保護柵建設計画」署名式

草の根・人間の安全保障無償資金協力「ウムヌゴビ県フルメン郡9年制学校増築・改修計画」、「ウランバートル市スフバートル区第35番11年制学校改修計画」、草の根・文化無償資金協力「ヘンティー県アウラガ遺跡保護柵建設計画」署名式


12月21日、平成18年度対モンゴル草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である、「ウムヌゴビ県フルメン郡9年制学校増築・改修計画」、「ウランバートル市スフバートル区第35番11年制学校改修計画」及び草の根・文化無償資金協力「ヘンティー県アウラガ遺跡保護柵建設計画」の贈与契約署名式が行われました。

草の根・人間の安全保障無償資金協力は、これまでも教育分野を中心に毎年実施してきています。今回は、ウムヌゴビ県フルメン郡とウランバートル市の学校を増築、改修することになりました。ウランバートル市はいうまでもなく、フルメン郡も県庁所在地に近くインフラも比較的整っていることから、今後の人口増加が予想されています。子供は国の将来の発展を担う大事な宝です。こうした子供たちの教育の環境を整備していくことは大事なことです。今回はこうした観点から生徒数の増加の対応が急務となっている2校に対して、施設の改修のための支援を行うものです。

また、草の根・文化無償資金協力で保護柵を建設することとなったアウラガ遺跡はチンギス・ハーン、オゴタイ・ハーンの宮殿であり、その後は霊廟として使用されていたことが日本・モンゴル合同学術調査により明らかにされています。モンゴル建国800周年の記念すべき年に、チンギス・ハーン縁の世界的にも貴重な遺跡の保護に貢献することは、両国の文化協力として時宜を得た案件であると考えます。

以上3件のプロジェクトの実施が、モンゴル国民と日本国民の架け橋となって、両国民の相互理解もより一層増進していくことが期待されます。
 
(各プロジェクト概要)
「ウムヌゴビ県フルメン郡9年制学校増築・改修計画」
プロジェクト総額:68,564米ドル
案件概要    :9年制学校増築・改修
学校プロフィール:生徒357人、教職員32人が在籍
「ウランバートル市スフバートル区第35番11年制学校改修計画」
プロジェクト総額:85,759米ドル
案件概要    :11年制学校改修
学校プロフィール:生徒1,752人、教員58人が在籍

「ヘンティー県アウラガ遺跡保護柵建設計画」
プロジェクト総額:67,984米ドル
案件概要    :アウラガ遺跡を保護する観点から保護柵を設置
被供与団体プロフィール:ヘンティー県の面積は約83,000平方キロメートル、17郡から構成され、主要産業は農耕、牧畜業。チンギス・ハーン出生の地であるダダルをはじめ、モンゴル帝国建国前後の様々な歴史的事件の舞台となった地域に多くの遺跡、文化遺産が存在する。