トップページ経済協力関連記事>「ウランバートル市における環境教育センター設立計画」の開所式

「ウランバートル市における環境教育センター設立計画」の開所式


環境教育センターの外観
現地テレビ局のインタビューに応じる市橋大使
   10月4日、平成17年度の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件によってウランバートル市に環境教育センターが完成しました。環境教育センターは、我が国よりモンゴル野生生物管理基金に対し約9万ドルの資金供与を行うことにより実現したものです。

   近年、モンゴルにおいても鉱物資源開発による自然環境への影響、砂漠化の進行、希少動植物の減少など環境問題への関心が高まっています。8月には我が国環境省とモンゴル自然環境省との間で、継続的に政策対話を実施することにつき合意されました。環境問題の解決には、国民の理解と協力が不可欠ですが、モンゴルにおいても今後さまざまな手段を通じ環境教育を推進していく必要があります。環境教育センターの完成により環境教育を専門的に行う拠点ができたことは、そうした国民の理解、特に国の将来を担う若い世代の環境に対する意識を高める上で極めて重要です。

   今日の草の根・人間の安全無償資金協力は、NGOを通じて行われるモンゴル政府の政策の実施を支援するものです。環境教育センターの建設は(1)政府とNGOとの協力関係、(2)自然環境分野における協力の在り方、にとって一つのモデルケースとなるものと確信しています。