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ワンストップ乳製品販売センターの開所式


ワンストップ乳製品販売センター(太陽道路で、平和橋付近から西に向かうと、ウランバートル駅手前の太陽道路沿い右側に写真の建物が見えます)
センター内では7つの乳製品加工業者が出店しています。
市橋大使(左)、テルビシダグワ食糧農牧業大臣(中)、FAO/UN ブライアン氏(右)
   9月27日、市橋大使はワンストップ乳製品販売センターの開所式に出席しました。
本センターは、モンゴル食糧・農牧業省がFAOの協力の下に、モンゴルの酪農セクターの復興を目的として実施する「モンゴルに於ける乳製品供給増進事業」の一環で、国産乳製品の消費拡大を目的に開設されたものです。

   我が国はFAOに対する特別基金から1,983,000米ドルを本プロジェクトに拠出し財政面で協力しています。モンゴルにおいて農牧業、特に牧畜業は基幹産業であるにもかかわらず、市場経済移行後の国営農場の崩壊等により大きな打撃を受けました。特に乳製品については国産牛乳の品質が安定しないことや定期的に集荷し原乳を調達するシステムと機材が整備されていないこと等から都市部での国内需要を満たせず、外国からの輸入に依存している状況にあります。

   本プロジェクトの下で、近隣4県に集荷ステーションが設けられ、ウランバートル市への輸送強化、流通過程での品質劣化対策がとられ、更には各生産者レベルでの生産力強化等の対策がとられます。

   本センターの開設は、生産者から消費者への新たなルートを開き、コスト削減、販売価格抑制を通じて国内産牛乳の消費拡大につなげることを目的としているものです。プロジェクトの進展により、これら地域での小規模な生産者にとっても比較的簡便に現金収入が得られ、都市近郊における貧困削減にも貢献することが期待されます。

   牧畜業はモンゴルの基幹産業の一つであり、基幹産業の復興及び発展はモンゴルが経済発展するために欠かせないものです。我が国としましても、この分野を含むモンゴルの産業振興面で引き続き協力を行っていくこととしています。