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市橋大使、大相撲中継にゲスト出演




   5月21日(日)、1敗の大関白鵬、関脇雅山の優勝の行方が注目された大相撲千秋楽、市橋・日本国大使がTV9(モンゴルの民放の1つ)の大相撲中継番組にゲストとして出演しました。

   4時から6時までの放送時間の中で、取り組みの合間、合間にテレビキャスターとの間で、相撲の話題にとどまらず、これまでの日本・モンゴル関係の発展、大使自身のプロフィールや相撲にまつわる思い出、モンゴルに対する印象など幅広い話題が取り上げられました。以下にその一部を紹介します。





 キャスター:大使は子どもの頃の思い出として、相撲では大鵬、貴乃花といった強い力士が思い出されるが、1964年の東京オリンピックも非常に強い印象が残っていると話されました。白鵬の父であるムンフバト氏はこの東京オリンピックにフリースタイル・レスリングのモンゴル代表として参加したという経緯がありますが、今長い時を経てその息子が日本の大相撲の世界で活躍していることについてどう思われますか?

 大 使:東京オリンピックからすでに40年以上経っています。その間、日本とモンゴルの関係も非常に発展しました。今、白鵬のように新しい人が日本で活躍していることはとてもうれしく思います。

 キャスター:これからのモンゴル・日本関係はどうなっていくのでしょうか?

 大 使:今年は、「大モンゴル建国800周年」ですし、また「日本におけるモンゴル年」と銘打って日本ではモンゴル紹介行事が予定されています。来年は日本・モンゴル外交関係樹立35周年で「モンゴルにおける日本年」とすることが決定しています。これからも多くの日本人観光客、要人がモンゴルを訪問するでしょうし、両国の交流はますます発展していくと思います。しかし、今後は民間経済の交流、日本からの投資の誘致などの分野でも関係が発展するように努めていきたいと考えています。

 キャスター:モンゴル・日本両国の学生交流は今後も続いていきますか?

 大 使:日本で勉強しているモンゴル人留学生は1000人以上います。教育、人材育成はとても大切な分野だと思っていますので、今後もこの面では協力していきたいと思います。

 キャスター:多くのモンゴル人は日本で働くことに大変興味を持っていますが、この点についてはどうお考えですか?

 大 使:日本は単純労働者を受け入れることはしていません。しかし、研修生の受け入れは行ってきています。モンゴルのいずれかの企業で働いている技術者が日本のどこかの企業に2年ー3年の一定期間研修し、技術を磨いて本国に帰ってくるというものです。今後はこういった研修生の受け入れも拡大していきたいと考えています。

 キャスター:最後にテレビをみているモンゴル国民に一言お願いします。

 大 使:今日はとても楽しい時間を過ごしました。みなさん、ありがとうございました。これからも日本とモンゴルの関係発展の為に、あらゆる方向から頑張っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

 

   結局夏場所は、一敗同士の大関白鵬と関脇雅山がともに勝って一敗を守り、優勝決定戦に持ち込まれた結果、白鵬が雅山を破り初優勝を飾りました。モンゴルでは日本の大相撲に対する人気はとても高く、この日も街角の電気屋ではテレビの周りに沢山の人だかりができ、白鵬の優勝が決定した瞬間は大きな歓声が上がりました。モンゴルにおいては、相撲が日本に対する理解、親近感を醸成する上で大きな役割を果たしています。