トップページ経済協力関連記事>市橋大使のスーカンパニー(乳製品工場)視察

市橋大使のスーカンパニー(乳製品工場)視察


  5月31日、市橋大使はスーカンパニーをガンバートル役員会長、トゥブシントゥグ社長らの案内で視察しました。

  同工場は、1990年の民主化・市場経済化に伴い、1992年に株式化されました。株式化された当時は、それまで集団農場制度に依拠し機能していた牛乳の調達メカニズムが崩れ牛乳の確保が困難になりました。株式化以前には、1日に200トン生産できたものが株式化直後には10トンから20トンにまで落ち込みました。

  1994年に我が国の無償資金協力により実施されました「ウランバートル市乳製品加工施設整備計画」の下で冷凍設備機材、タンク車等が設置、配備されたことにより、なんとか窮地から脱することができました。

  現在は、未だ最盛期の状況にはなく、経営が相変わらず厳しいなど数々の課題もありますが、アイスクリームやヨーグルトの新製品の開発や工場周辺半径200kmの範囲内に牛乳を貯蔵するための冷蔵コンテナを10カ所設置するなどの努力により、牛乳の調達量は年々増加しているとのことです。

  モンゴルにおける畜産業、乳製品加工はモンゴルの基幹産業の一つであり、これらの基幹産業の回復及び発展がモンゴルの経済の発展に重要です。我が国としましても、この分野を含むモンゴルの産業振興面で引き続き協力を行っていきたいと考えています。

  なお、視察の模様は当地テレビで報道されました。

スーカンパニー工場を案内してくださった、ガンバートル役員会長(左)、トゥブシントゥグ社長(右)

当地テレビ局のインタビューを受ける市橋大使