市橋大使の「ウランバートル市給水施設改善計画」プロジェクトサイト視察


本プロジェクトは1995年に完成したウランバートル市水供給マスタープランに基づき、ウランバートル市の人口増加と産業の発展並びに生活様式の変化から増加が予想される水需要に対応するため、トーラ川上流にある上流水源の給水施設を整備するものです。
現在、プロジェクトサイトでは、既に16井の新規井戸掘削工事が終了し、プロジェクトサイトからウランバートル市まで送水するためのポンプ6台の設置工事が急ピッチで進められていました。工事が完了すると既存水源と合わせた総給水量が1.8万トン/日に増え、2010年のウランバートル市の水需要予測量に対応することが可能となります。本プロジェクトの実施機関であるウランバートル市上下水道会社によると、モンゴルの厳しい冬が始まる前の本年10月頃までに全ての工事を完了し、同給水施設を竣工させる予定であるとの説明がありました。
市橋大使は、工事関係者から本プロジェクトの概要説明を受けるとともに、冬期の厳しい気象条件から、凍結により井戸掘削ができないなどの困難と、これらを克服するために幾多の創意工夫がある旨の説明を受けました。これに対し市橋大使はウランバートル市上下水道会社を始めとする工事関係者に対し、(1)本プロジェクトが人口増加の著しいウランバートル市への飲料水の安定供給に多大な貢献となる確信している。(2)本プロジェクトが計画通り無事竣工することを心より祈念していることなどを伝えました。