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平成17年度食糧援助EN署名式について


 4月17日、モンゴル外務省にて、「平成17年度食糧援助」に関する交換公文の署名が、市橋康吉大使とN.エンフボルト外務大臣との間で執り行われました。供与金額は2億円です。

 本事業はモンゴル国内の食糧供給の改善を目的に実施されるものです。モンゴルは市場経済移行後、農業体制の変更とそれに伴う種々の困難に直面し、農業の生産性が低下し、主要食糧の1つである小麦の生産量は減少したまま回復に至っておりません。また、昨年は、7月の干ばつの影響もあり、小麦の収穫量は大幅に減少しました。こうした状況の下、本事業の実施により、モンゴル国内の食糧供給の改善が期待されます。
 
 本事業では見返り資金の積立が義務づけられており、調達された小麦は、モンゴル政府によって、国内に適正な価格で売却され、この売却資金は「見返り資金」として市中銀行に積み立てられます。この「見返り資金」は、日本政府との協議を経たうえで、農業開発などの社会経済開発プロジェクトのために利用される計画です。

 日本国政府はこれまでモンゴル国政府に対し、合計13回、総額42.1億円(約421億トグログに相当)の食糧援助を実施しています。