平成21年度無償資金協力「食糧援助」及び「環境プログラム無償」に関する交換公文の署名

供与額は、「食糧援助」が5.7億円、「環境プログラム無償」が5.9億円で、モンゴル通貨に換算すると約95億トゥグルグと約98億トゥグルグ、計約193億円に相当します。
「食糧援助」は、モンゴル国内の食糧供給の改善を目的に実施されるもので、今回が通算17回目の実施となります。食糧援助の下で調達されるコメは、モンゴル政府が国内で売却し、売却代金は見返り資金として積み立てられます。モンゴル政府は、この見返り資金を日本政府と協議しつつ、モンゴルの農牧業発展のための適切なプロジェクトに活用することとなります。
また、「環境プログラム無償」は、地球的規模課題である環境分野の支援の一環で行われるクリーンエネルギープロジェクトです。
モンゴル政府は、気候変動や砂漠化対策など、地域的な環境問題に積極的に取り組んでいるところですが、2008年には我が国が提唱するクールアース・パートナー国となり、本件は、その一環として、チンギスハーン国際空港周辺に太陽光発電システムを設置するものです。
署名後、ザンダンシャタル大臣より、「食糧援助」がモンゴルの食糧不足の解消に役立ってきたこと、「環境プログラム無償」により自然環境にやさしいシステムがモンゴルに導入され、安定的に電気が供給されることになる等を紹介の上、日本国政府に対して謝意を表明しました。