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皇太子殿下のモンゴル御訪問


モンゴル国エンフバヤル大統領の招待により、7月10日から17日にかけて、皇太子殿下がモンゴルを御訪問されました。日本の皇族の方が、モンゴルを御訪問されるのは、2002年に秋篠宮同妃両殿下が御訪問されて以来、5年ぶり、2回目となります。
今年は、日本とモンゴルとの間の外交関係樹立35周年を迎えていますが、両国はこの記念すべき年を「モンゴルにおける日本年」と定めています。モンゴル政府は、皇太子殿下のモンゴル御訪問を「モンゴルにおける日本年」の最大の行事であると位置づけ、皇太子殿下の御訪問の実現に向け熱心な働きかけを行ってきました。今回の皇太子殿下のモンゴル御訪問は、そうした働きかけ等の結果、実現したものです。

 皇太子殿下のモンゴルにおける公式行事は、10日、モンゴル御到着後に行われたスフバータル広場での歓迎式典から始まりました。その後、皇太子殿下はエンフバヤル大統領と御会談されたほか、翌11日の午前中に、戦後モンゴルに抑留中に死亡された日本人の慰霊碑を御訪問され御供花を行われました。その後、モンゴルの祭典であるナーダムの開会式に御出席され、午後には、エンフバヤル大統領とともにフイドローホタグで五歳馬による競馬を御覧になられるなど、草原の広がる中で、モンゴルの伝統的な祭典を御覧になられました。13日から15日には、ウブルハンガイにあるモンゴル帝国の古都ハラホリンまで足を伸ばされ、ハラホリン周辺地域の遺跡やウギー湖の御視察、また遊牧民との交流にと活発に御活動されました。
御帰国日の前日である16日に行われた馬頭琴交響楽団と国立交響楽団による歓迎コンサートでは、皇太子殿下御自身も演奏に参加され、御趣味のビオラを演奏されました。このように今回の御訪問において、皇太子殿下は、モンゴルの人々との親交を深められるとともに、モンゴルの悠久の歴史と大自然についての御理解を深められました。

日本・モンゴル両国外交関係樹立35週年及び「モンゴルにおける日本年」という記念すべき年に行われた今回の皇太子殿下のモンゴル御訪問が成功裏に終わったことによって、これからの日本とモンゴルとの関係の更なる発展が推進されることが大いに期待されます。(了)