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「モンゴルにおける日本年」開幕!


日本研究シンポジウム:市橋大使開会挨拶
日本研究シンポジウム:会場の様子
日本研究シンポジウム:発表の様子
 2007年は「モンゴルにおける日本年」です。1月19日と20日に、この記念年のオープニング事業が開催されました。

1.日本研究シンポジウム
 1月19日10時より、モンゴル・日本センターにおいて、「モンゴルにおける日本研究」をテーマとしたシンポジウムを、当館、「モンゴルにおける日本年」組織委員会、モンゴル科学アカデミー国際研究所、モンゴル日本センターの共催にて実施いたしました。
 近年、両国の関係は「総合的パートナーシップ」の構築を目標とし、様々な分野で、めざましい発展を遂げています。関係の発展に伴い、モンゴルにおいて日本の文化、社会に対する関心がますます高まり、日本研究者の数も急激に増加して参りました。
 モンゴルにおける日本研究の振興は、対日理解の深化と両国関係の促進につながるものであり、また日本とモンゴルとの比較研究が今後のモンゴルの発展に何らかのヒントを提供しうるとの観点からも、本件「日本研究シンポジウム」は「モンゴルにおける日本年」の端緒を開く事業として最も相応しいものであると日モ双方で見解の一致を見ました。
 シンポジウムには、モンゴルでの日本研究を牽引している学者・研究者により国際関係学、政治学、経済学、法学、歴史学、言語学、教育学等多岐にわたるテーマで分野ごとの研究成果や今後の課題が提示されました。
 シンポジウムにはバトボルド内閣官房長官・「モンゴルにおける日本年」組織委員会委員長、チャドラー・モンゴル科学アカデミー総裁他、100名以上の学識経験者、日本研究者、日本関連団体関係者が出席しました。

2.「モンゴルにおける日本年」開幕式典
 19日15時より、中央文化宮殿にて「モンゴルにおける日本年」開幕式典が開催されました。
 開幕式典ではモンゴル側を代表してバトボルド内閣官房長官・「モンゴルにおける日本年」組織委員会委員長、エンフボルド外務大臣他、組織委員会委員等が、日本側を代表して市橋大使、守屋JICA事務所所長、藤本日本人会会長が登壇しました。
 冒頭、バトボルド大臣は開幕挨拶の中で、日本がモンゴルの民主化を当初より支援し、移行期の困難を克服するのに大きな貢献をしてきたことに対して謝意を述べるとともに、2006年のモンゴル建国800周年・「日本におけるモンゴル年」において両国で多くの事業が成功裏に実施されたこと、2007年の「モンゴルにおける日本年」によって両国の協力がさらに緊密に拡大していくと確信していることが述べられました。
 続いてエンフボルド外務大臣よりは、外交関係樹立以降、35年間の両国関係の歴史、特に民主化以降の両国の「総合的パートナーシップ」構築に向けた取り組みなどが紹介されるとともに、最大援助国である日本に対し謝意が表明され、「モンゴルにおける日本年」が今後両国関係を新たな段階に発展させる契機となるであろう旨、言及されました。


開幕式典の様子
公式ロゴ・コンテスト採用者オドバヤルさん表彰
記念コンサート
 引き続き市橋大使が挨拶の中で、近年の日本モンゴル関係の順調な発展、特に昨2006年のモンゴル建国800周年・「日本におけるモンゴル年」、2007年の外交関係樹立35周年・「モンゴルにおける日本年」を、両国関係を新たな段階に引き上げる契機としたいこと、また新たな両国関係においては貿易・投資といった民間経済関係の発展に留意して協力していく必要があり、そのためにも「モンゴルにおける日本年」を契機に大きな飛躍的な一歩を踏み出したいと発言しました。
 その後、公式ロゴ・コンペに優勝した文化大学学生オドバヤルさんの表彰が行われ、賞状と副賞がそれぞれバトボルド官房長官、市橋大使より手交されました。

3.記念コンサート
 開幕式典の終了後、引き続き記念コンサートが開催されました。
 コンサートにはモンゴルの著名な歌手・俳優であるソソルバラム氏、ソリストのドルゴル氏、日本での公演経験豊かなモンゴル国立馬頭琴楽団やトゥメン・エヘ歌舞団、また文化無償資金協力により楽器が供与された音楽舞踊学校の生徒等、日本との縁の深い音楽家、芸能人、学生等が、日本の歌曲、舞踊等を高いレベルで披露しました。

4.日本モンゴル合作映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』試写会
 1月20日、「モンゴルにおける日本年」オープニング事業の一環として、日本モンゴル合作映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』試写会が、テンギス映画館にて開催されました。