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モンゴルの共和国宣言の日に際しての市橋大使メッセージ


 モンゴルの皆様、大モンゴル建国800周年の本年にモンゴル建国宣言82周年を迎えられましたことに対し、お祝い申し上げます。
 モンゴルは、1924年に共和国として建国を宣言して以来、1990年までは社会主義のもとで、またそれ以降は民主主義及び市場経済への移行を目指して国造りをされてきました。民主化、市場経済化を開始されてから今年で16年が経過しました。銅及び金の国際価格の高騰という幸運にも恵まれ、ここ数年モンゴル経済は堅調に成長しており、90年以降の非常に苦しい時期にようやく終止符が打たれたと観察しています。貧富の差の拡大等様々な問題はありますものの、ようやくモンゴルの皆さんが自分たちで自分たちの国造りを考えることができる時期になったと思います。私としましても、モンゴル国及び国民がしっかりとした長期的展望を持たれ、持続可能な発展を遂げていかれることを心から願っておりますし、このための皆さんの努力を日本は今後とも支援していきたいと考えています。
 日本とモンゴルとの関係を述べれば、今年は、首脳レベルの相互訪問が行われるなど、両国の総合的パートナーシップを新たな段階に進めていくための基礎が出来た意義深い年でした。また大モンゴル建国800周年に当たる本年を「日本におけるモンゴル年」、日本・モンゴル外交関係樹立35周年に当たる来年を「モンゴルにおける日本年」とし、様々な行事が実施されており、また実施される予定です。この2年間を通じ両国の国民の間の相互理解が一層深まることを期待しています。
 最後に、モンゴルの益々の御発展と御繁栄、そしてモンゴル国民の皆様の御多幸と御健康を祈念しまして、私の挨拶とさせて頂きます。