カラコルム博物館が開館しました
2011年6月27日
6月4日,ウブルハンガイ県ハラホリン郡に日本の文化無償資金協力で建設された「カラコルム博物館」の開館式が行われました。右式典には,オトゴンバヤル教育・文化・科学大臣,フィッシャ・駐モンゴル国ドイツ大使,城所駐モンゴル国日本大使等が出席しました。
カラコルム博物館は,モンゴルの首都であるウランバートルより南西に約350km離れたところにある「オルホン渓谷」西岸,首都から車で約6時間程度の場所に位置します(6月4日現在,カラコルムに至る道はほぼ全て舗装されております)。カラコルム博物館の一帯は,ユネスコの世界文化遺産「オルホン渓谷の文化的景観」に登録されております。
(カラコルム博物館外観)
カラコルム博物館の常設展示は石器時代,青銅器時代,古代都市時代及びモンゴル帝国時代という4部構成であり,モンゴル帝国成立までの歴史が順を追って理解できるようになっています。入口には,モンゴル帝国の首都・カラコルムが再現された模型も展示されております。また説明プレートにはモンゴル語,英語の他に日本語の表記があります。
(カラコルムの模型)
(カラコルムで発見された釜を見下ろすことができる)
(説明はモンゴル語,英語の他に日本語もある)
また,カラコルム博物館の情報は,以下のホームページから入手可能(モンゴル語のみ)です。
カラコルム博物館HP URL:http://kharakhorummuseum.mn/index.html
この博物館が,モンゴルより出土した貴重な文化財を展示する拠点としてだけではなく,モンゴルにおける文化遺産の保存・保護活動の拠点として,また新たな観光の拠点として,モンゴル国のみならず世界中の方々に利用されることが期待されます。