水産無償資金協力・淡水資源・自然保護計画
「淡水資源・自然保護センター」引渡式
10月10日、ウランバートル市内において、日本政府の水産無償資金協力により建設された「淡水資源・自然保護センター」の引渡式が開催され、当館から清水大使が出席しました。
モンゴルの雄大な自然の中には多様な生態系があり、国際的にも希少な野生生物が生息しています。しかしながら近年は、過放牧や鉱山開発にともなう環境悪化が指摘されており、天然資源の持続可能な開発と自然環境保全の両立が求められています。
この事業は、2010年5月4日に署名された交換公文(E/N)に基づき実施され、淡水資源保護をはじめとした自然環境・生態系保全を統括する拠点となる、研修及び研究施設等の整備を行ったものです。
引渡式には、オヨーン自然環境・グリーン開発大臣や同省幹部らが出席し、オヨーン大臣は「自然環境の保護と緑開発が世界的に重要な問題となっている現状において、日本からの無償資金協力によって建設された当センターでは、モンゴルだけではなく北東アジアの国々においても自然環境保全に関する情報発信や研修等を行い、国際的なプロジェクトや研究を行います。さらに、国内外の会議やセミナー等を開催できる拠点になると思います。」と挨拶されました。
本施設により、自然環境・グリーン開発省職員及び保護区レンジャー等への研修が効率的に行われ、また、広くモンゴル国民に対して自然環境保護の啓蒙・普及活動が行われることが期待されます。