モンゴル政務月間動向(2011.11)
今月の主な動き
- 30日、2012年予算成立
- 10日と28日、教職員組合による賃上げストの実施
- モンゴル・ロシア外交関係樹立90周年
- 7日、ダライラマ14世モンゴル訪問
- 16日、汚職対策庁新長官、副長官人事決定。
1 内政
(1)大統領
21日、エルベグドルジ大統領は、国家大会議に対して国家大会議選挙法案についての大統領のコメントを書簡で送付、また、大統領提案の「報道の自由に関する法律」案を国家大会議へ提出。
(2)首相・内閣
特段の動きなし。
(3)定例閣議
定例閣議での主要な決定事項は次のとおり。
ア タバントルゴイ鉱床に依拠した火力発電所建設をコンセッション契約により2012年第2四半期に開始すること(2日)。
イ 駐日モンゴル大使にフレルバータル前駐北朝鮮大使、初代在大阪総領事には、D.バトジャルガル駐日大使館商務参事官の任命案決定(16日)。
ウ 南スーダン、マラウイ共和国、サモア独立国と外交関係開設を決定(23日)。
エ ウランバートル市大気汚染削減対策計画を承認(30日)。
(4)国家大会議
ア 国家大会議にて可決された法律、決議等は次のとおり。
2012年予算(30日)
歳出:6兆3063億トグログ(対GDP比39.15%)
歳入:5兆8225億トグログ(対GDP比36.1%)
財政赤字:4838億トグログ(対GDP比3%)
イ 16日、汚職対策庁長官にN.ガンボルド氏、副長官にB.ホルツ氏(前国家安全保障評議会事務局長)を任命。
(5)その他
ア 教職員組合による給与引き上げ要求デモが10日に実施され、さらに28日にウランバートル市内の幼稚園の教職員2983名がストライキを実施。
イ 人民党は、2日に幹部会を開催し、28日に党総会を開催することとした。21日には総会の準備のため再度幹部会を開催し、議題の調整を行った。
ウ 民主党は、各県で「モンゴル人2020」と称する協議会を開催し、県民との対話を行い、各県のニーズを聴取。ボルガン県、ドルノド県等で開催。また、民主党に805名の若者が新たに入党。
エ 26日、旧人民革命党本部跡地に建設された「独立宮殿」のオープニングセレモニーが実施され、バトボルド党首(首相)をはじめ、党幹部が出席。
オ 28日、人民党総会開催。
2 外交
(1)外交一般
ア エルベグドルジ大統領が、メドベージェフ大統領に対してモンゴル・ロシア外交関係樹立90周年に際して祝電送付。
イ 15日、PKO保養センターが中国の無償資金協力(84億トグログ)により開所。
ウ 17日、民主主義共同体閣僚級会合がワシントンで開催。
エ 15日、モンゴル・インドネシア政府間の外交及び公用旅券保持者の相互査証免除について、30日以内の短期滞在の場合、双方が査証免除する旨合意し交換公文が取り交わされた。
オ 21日、アンドラ公国と外交関係樹立。
(2)要人往来
ア モンゴル・ロシア外交関係樹立90周年に合わせ、デニソフ外務第一副大臣がモンゴルを訪問。
イ 上海協力機構首脳級会合にアルタンホヤグ第一副首相が出席。道路整備や鉄道敷設での協力を要請。
ウ 7日、ダライ・ラマ14世がガンダン寺の招待によりモンゴルを訪問。
エ アルタンホヤグ第一副首相は、英国を訪れ、国際民主同盟(IDU)会合に出席。キャメロン首相(保守党党首)と会談。
オ エンフサイハン国民新党党首が共産党の招きにより中国を訪問。王家瑞中国共産党対外連絡部長と会談。
18日から20日の間、カナダ・ハリファックスで開催された国際安全保障会議にボルド国防大臣が出席し、カナダ国防相及びイスラエル首相と会談。