大使挨拶
在留邦人の皆様、大使館のHPをご覧頂いている読者の皆様、
さる10月8日(土)にモンゴルに到着し、同月12日にエルベグドルジ大統領に天皇陛下の信任状を捧呈し、正式にモンゴル国駐箚特命全権大使として活動を始めることができました。12日は朝から雨でしたが、幸いにもスフバートル広場での閲兵式の時には雲間から太陽が差し込む日よりとなりました。日本は「太陽の国」とモンゴル語で表現されることから縁起の良いスタートを切れたと感謝しています。
閲兵式の様子(於:スフバートル広場)
私は1977年に最初のモンゴル勤務を始めてから今回が4回目のモンゴルとなります。社会主義時代、民主化運動の展開の時代、復興の時代を経験し、今回、モンゴルが地下資源開発等で世界的な注目と関心を集め、国家として大きく飛躍する時代に勤務できることは外交官として誠に光栄に思います。
日本とモンゴルとの関係も総合的なパートナーシップ構築を目指していた段階から戦略的パートナーシップを構築する時代へと発展しています。地下資源開発への日本企業の参画を実現し、日本とモンゴルが経済関係を更に強固なものとすることはもとより、モンゴル国の発展のために引き続き日本政府が指導的な役割を果たすことが重要であると考えています。結果として、両国の関係が更なる飛躍を遂げられるように尽力する所存です。
信任状捧呈式の様子(於:政府庁舎)
また、明年は日本とモンゴルとの間に外交関係が樹立されて40周年となる記念すべき年となります。2012年を契機として、両国の文化芸術各般にわたる民間交流を活発化し、両国民間の相互理解を一層推進する機会になることを強く希望します。日本大使館は外交関係40周年を祝ってくださる民間諸団体との協力の下、モンゴル政府及び日本に関心を有する諸団体とも連携し、40周年を両国にとって意味のある年として盛り上げていきたいと考えております。是非、ご協力をお願い申し上げます。
エルベグドルジ大統領(右)との懇談(於:政府庁舎)
最後に、在外公館の重要な役割として、在留邦人の方々の保護活動があることは片時も忘れてはおりません。引き続き積極的な安全情報等の提供に努めていく所存です。本ホームページをご覧いただいた皆様方のご健勝とご発展をお祈りし着任のご挨拶とさせていただきます。
駐モンゴル日本国特命全権大使
清水 武則