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文化無償資金協力「カラコルム博物館建設計画」起工式


 6月12日(金)、ウブルハンガイ県ハラホリン郡において文化無償資金協力「カラコルム博物館建設計画」の起工式が行われ、当館藁谷参事官が出席しました。

 起工式の冒頭挨拶でオトゴンバヤル・モンゴル教育・文化・科学大臣は、次のように述べました。
 オルホン渓谷の文化的景観が世界遺産に登録されて5年が経過するが、世界遺産である以上、モンゴル人は同遺産を保存、保護するという義務を世界の人々に対して負っている。今般、同遺産を保護し、また、世界の人々に同遺産を紹介するための博物館が建設されることを非常に嬉しく思う。日本政府及び日本国民に感謝したい。
 
同じく起工式で、トグトフスレン・ウブルハンガイ県知事は、12世紀から13世紀の時代に都であったハラホリンに新たに国際的な基準を満たす博物館が出来ることを誇らしく思っており、博物館が完成すれば、ハラホリンは観光地としてさらに多くの人の関心を引くことになるだけでなく、同県で暮らす人々にとっては雇用の促進が期待できると述べました。

 当館藁谷参事官は、これまでにも我が国は「モ」の文化遺産の保存、保護、修復に関して政府、研究機関、国際機関等、様々なレベルで協力を行なってきており、カラコルム博物館がモンゴルの研究分野の発展や両国の学術交流の活発化に寄与することを期待している旨を述べました。

 同博物館は来年夏竣工予定であり、同博物館が完成後、日本とモンゴル両国の文化協力の象徴としての役割を担っていくことが期待されます。